山田歯科エクセレンスクリニック:山田忠生の歯医者人生&文化活動人生

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手腕家物語ー67

2011-09-20 | 手腕家ーあなたにその方法を教えてくれる物
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


ビル・ペックの激しい怒りは消え、あらたな興奮に涙がその青い瞳の中で光っていた。

「ありがとうございます。このことは忘れましょう。そして、上海では首尾よくやるつもりです。」

「ビル、君ならやれると思う。ところで教えてくれないか。私が設定しておいた、先ず克服が不可能と思われる妨害に出会ったとき、あきらめようとは思わなかったのかね。」

「ええ、そう思いました。世界中のCohen さんに電話をかけ終える前に死にたくなりました。そして、Cohnさんのときにうまくいきました。私が中止できなかったのは、かつての知り合いに対して忠誠を尽くせなくなるという理由からなのです。」

「それは誰だね。」 カピーがたずねた。その声には畏敬の響きがあった。

「私の旅団長でした。旅団のモットーは、“やり遂げる”ということでした。師団の指揮官が旅団長を呼びつけて旅団を前方移動させ、ある地域を占拠するように告げたとき、旅団長は“了解しました。やり遂げましょう。”と、言ったのでした。その旅団の将校がやり遂げられそうもなく思い、少しでも尻込みしそうな気配をみせると、旅団長はじっとその将校を見つめます。そうするとあのモットーを思い出し、死に物狂いで任務を果たすのです。」



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