博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『鬢辺不是海棠紅』その8(完)

2021年04月25日 | 中国近現代ドラマ
『鬢辺不是海棠紅』第43~最終49話まで見ました。

日本軍によって京劇がどう変えられるかわからない、せめて今できることとして記録に残しておこうということで、京劇の映像撮影を思い立つ商細蕊。そして姜栄寿の秘技「仙人歩法」も映像として後世に残そうとしますが、姜自身はもう自分では再現できないということで、商細蕊を弟子に取るという形で彼に伝授することに。

そして日本軍は程鳳台に再びの満州国への物資運搬を依頼。しかも程鳳台が以前から修築していた留仙洞を経由しての運搬を指定し、程鳳台は曹貴修と連携して日本側を罠にかけることに。ミッションは成功し、トンネルの爆破と曹貴修&絡子嶺の山賊たちの攻撃により日本軍に大打撃を与えることに成功しますが、爆破に巻き込まれた程鳳台は意識不明の重態となって北平の程家に運び込まれます。

商細蕊は見舞いに駆けつけるますが、そもそも「戦金山」の一件がなければ程鳳台が日本軍の物資運搬を請け負わされることもなかったと怨む程家では、棺桶を見せて程鳳台が死んだと偽り、彼を追い返そうとします。いやいや、これはイカンでしょ (^_^;) しかし杜七ら関係各位の尽力により、商細蕊は程二爺につきっきりで看病できることになります。


この場面では程楓(程皓楓)演じる新聞社の総裁薛千山も珍しくいい所を見せますが、彼の日本人妻が怪しげな動きを……

商細蕊は、程鳳台がこんなことになったのはてめえのせいだとばかりに、程家に見舞いに訪れた日本軍人をハサミで刺殺しようとして投獄されてしまいます。この一件で北平の人々もようやく歌舞伎写真流出以来の彼の親日疑惑を解きます。そして商細蕊は雪之誠の尽力で釈放され、治療用のペニシリンを手に入れると一目散に程家へ。


そしていよいよ新作『鳳仙伝』の舞台が開幕。しかし目覚めた程鳳台は一家揃って香港に退避する決意を固めており、2人は別れを交わすことに……

【総括】
ということで途中で中断期間を挟みつつも全49話を完走。その間に日本語版の放映も決まりました。同じく于正プロデュース作品で現在日本語版が放映中の『コウラン伝』と比べると、映像の質から違っているので嫌な笑いがこみ上げてきます。脇役陣はいつもの于正班で固めているので『コウラン伝』で見た顔もちょいちょい出てくるのですが、同じ俳優さんでもこちらの方が輝いている気がしますね。是非于正の本気を堪能してください。
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