博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『将夜』その1

2018年11月12日 | 武侠ドラマ
『天盛長歌』を楽しみにされていた方には申し訳ないのですが、そっちに見切りを付けて『将夜』に移ります。全60話予定で今回は第1~6話まで鑑賞。

舞台は千年に一度の「永夜」(永遠の夜)が迫る昊天。各国の賢者たちは世界が闇に閉ざされて「冥王の子」が誕生するのを阻もうと躍起になっています。


で、主人公の寧欠はそんなことには全く関わりのない世界に生きています。唐国の辺境で「金帳王庭」の騎兵相手に戦ってきた青年武将で、「梳碧湖の砍柴人(柴刈り人)」として恐れられています。


で、その「金帳王庭」の単于のもとに嫁いでいた唐国の皇女・李漁が、夫が亡くなって殉死させられるところを寧欠たちの暮らす渭城へと単身逃亡し、寧欠がその腕を買われて都城への護衛を務めることになります。

で、上官からついでに都城の「学院」(この手のドラマによく出てくる魔法学校の中国版)に推薦するから入学試験を受けてこいと命じられます。で、赤ん坊の頃に彼に拾われて「少爺」と慕う少女・桑桑とともに家を引き払い、李漁とともに都城へと向かうことに。しかしこの李漁、唐王の先妻の子ということで、自分の産んだ六王子を太子にしたい現皇后の夏天からは目の敵にされています。


で、夏天の兄にあたるらしい将軍の夏侯(中の人はお馴染み胡軍)が暗躍し、手の者が一行を襲撃。この夏侯、寧欠の父親の仇にあたるようです。寧欠はもと燕国の将軍の息子だったようですが、夏侯の襲撃とか配下の武将の裏切りなどがあって孤児となり、故郷を追われた模様。李漁の出迎えにやって来た賢人・呂清臣の力もあって難を逃れますが、寧欠はこの呂清臣から「お前は17あるうちの経穴のうち11が塞がってるから「学院」での修業は無理だ」と宣告されてしまいます。要するに今後「学院」では文字通り力業だけで何とかする展開になるということなんでしょう。

都城では同じく夏侯によって故郷を追われた幼馴染みの卓爾と再会。唐国の軍と都城を根城とする「魚龍幇」の二重スパイのような立場で、「魚龍幇」に情報を流しておりましたが、それがバレたということなのか、唐王の弟の親王によって粛清されてしまいます。出てきた瞬間に「こいつは敵に殺られる親友ポジだな」と思ってましたが……


「魚龍幇」の幇主・朝小樹。武功高手。寧欠・桑桑が都城で借りた家の大家でもあります。

卓爾の仇討ちということで、この二人が雨夜の中、親王の手下の侠客やら兵士たちと大立ち回りを繰り広げ……というところで次回へ。

このドラマ、のっけから思わせぶりな登場人物がやたらと出てきて誰が誰だかよくわからないまま話が進みますし、設定は厨二臭いし、ストーリーの進み具合も大して速いわけではないのですが、なぜかノンストレスでサクサク見られます。アクションシーンも多めで武侠的な要素が強いです。『天盛長歌』とは何から何まで対照的な作品になってますね……
コメント (6)
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