博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

于正版『神雕侠侶』その3

2015年03月09日 | 武侠ドラマ
于正版『神雕侠侶』第10~15話まで見ました。

小龍女に弟子入りして4年、楊過が大人となり、本役の陳暁と交替。于正版『笑傲江湖』で林平之を演じていた人ですね。



で、野外で半裸で玉女心経の修業をしていたところを全真教の甄志丙・趙志敬に目撃されて内傷を負い、更にそこへ李莫愁が襲撃と、メインストーリーは原作通りに進んでいきますが、そこへ李莫愁の弟子洪凌波が狂言自殺して一般男性と結婚しようとしたり、趙志敬が次の掌教(教主)の座を狙って甄志丙を陥れようとしたりと、割とどうでもいいサイドストーリーが挿入されます。

しかし街の住民などモブ役も含めて作中の人物が小龍女をいちいち絶世の美女扱いするのは何とかならんもんでしょうか。洪凌波なんかも初めて小龍女を見た時に「こんな美しい人がいたなんて……」などとつぶやいていますが、自分の師匠の方がよっぽど絶世の美女でしょう。

李莫愁の魔の手を逃れ、古墓の壁画から学んだ九陰真経を修練する楊過と小龍女。しかし小龍女は楊過が刺激の多い街中で暮らしたがっているのを察し、思い悩みます。ここで楊過が棋をさすのが好きということで、趙志敬に陥れられている真っ最中の甄志丙が二人きりで小龍女に棋を教えるというエピソードが挿入されます。「また明日も教えてね」と言われていい気になり、翌日趙志敬に囚われの身となったところを何とか脱出して約束の場所に来てみると、小龍女が楊過とキャッキャウフフしてるところを見せられることに(´;ω;`)

ここで出てくる「棋」というのは下の画像のようなボードゲームなんですが、何か基づくところがあるのでしょうか?別の場面でドラマの舞台となっている南宋時代にはまだ中国では栽培されていなかったと思われるサツマイモを食べる場面が出てくるぐらいですから、さほどこの手の考証にこだわっているとは思えないのですが……



そして楊過を探し求めてやってきた欧陽鋒に小龍女が点穴され、媚薬を趙志敬に盛られた甄志丙に訳が分からないままに手籠めにされてしまい、楊過のもとを去るという展開に…… ここで欧陽鋒が小龍女を「臭丫頭」(クソアマ)と罵っているのが、絶世の美女扱いするよりまともな反応に見えてきます (^_^;) 

で、今回は小龍女を探し求める楊過が李莫愁に追われる陸無双と道連れになり、大人になった郭芙や武兄弟と再会するあたりまで。
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