博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大秦帝国之縦横』その3

2014年04月17日 | 中国歴史ドラマ
『大秦帝国之縦横』第11~16話まで見ました。

本作の主役の片割れ張儀さんですが、どこかで見たことがある顔だなあと思ってたら『武林外伝』の呂秀才役の喻恩泰が演じてました。



さて、秦の恵文君は龍門の地に三晋の君主らを招いて狩猟の儀式を行い、念願の称王を果たします。すなわち秦の恵文王です。その儀式に紛れ込んだ義渠王駭が羋氏の誘拐を図るというトラブルがおこりますが、秦軍によって救出。その羋氏はその後男児を出産。後の昭襄王です。そして王子の母となったことで八子の号が与えられます。

称王の儀式で君主恵王が秦の恵文王の馭者を務めさせられた魏国では、雪辱を果たすべくまず相国恵施や太子嗣が隠居していた犀首(公孫衍)をスカウト。その犀首が合従策、すなわち東方六国による秦包囲網の形成を図ります。今回のドラマでは蘇秦が登場しないかわりに犀首が張儀のライバルとしてクローズアップされるようですね。

時に韓では秦の恵文王の従姉檪陽公主が夫の武安侯韓朋から離縁されるという事件が発生。張儀が調停に向かいますが、時既に遅く犀首の手が回っており、韓は魏と結んでこれまでの秦との盟約を打ち切ることに。韓がダメなら他の国ということで、張儀は今度は楚へと向かいます。ここで反秦の急先鋒として屈原が登場。(ドラマでは羋原と呼ばれています。)


硬骨漢ではあるものの割とやることにそつが無く、微妙に屈原のイメージと違います……

しかし楚の令尹の昭陽は秦との盟約に応じることに。彼は義渠王駭と羋八子との間に生まれた男児羋琰を人質として養育していましたが、その羋琰君が屋敷に放火しようとしたことに恐れをなし、彼を母の羋八子のもとに送り返すことに。ここで昭陽が羋琰を「やることが大胆だ。将来大物になる」などと評価していますが、中華ドラマでは大事を為す人間は放火をしなければいけないという決まりでもあるのでしょうか(^^;) 

で、秦・楚・斉3カ国間の代表が蘖桑の地に集まって会盟が開かれますが、会談は不調に終わりってしまいます。今のところは犀首の合従策に打つ手無しのようですが?
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