博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大秦帝国之縦横』その1

2014年04月04日 | 中国歴史ドラマ
「黒色裂変」に続く『大秦帝国』シリーズ第2部。商鞅と孝公が主役だった第1部に対して、今回は孝公の子恵文王と張儀が主役(らしい)。ただ、中国のサイトを見てると評判がイマイチなんですが…… 第1部と異なり、今回は原作者が脚本から手を引いてますしね。ということで恐る恐る『大秦帝国之縦横』第1~4話まで鑑賞。

秦の恵文君こと嬴駟は即位後3年間宮殿に引き籠もっていましたが、突如として親政を開始して商鞅の変法の復活と称王をはかります。そしてその恵文君に反発する守旧派の甘龍・杜摯ら。主役の恵文君を演じるのは、『隋唐演義』で煬帝を怪演した富大龍。



甘龍ら前作に登場した人物の設定はそのまま引き継がれているようです。(俳優さんも同じかどうかは確認してません。見た感じ同じ人っぽいですが)前作の登場人物と言えば、この人も登場。前作で商鞅によって鼻削ぎの刑に処された恵文君の守り役の公子虔です。トレードマークの鼻マスクは今作も健在。



で、恵文君は斉王・魏王とともに王号を称するべく会盟の開かれる彭城へと向かいますが、魏国の妨害を受けて相王の儀式に遅参。王号を称するのはまたの機会ということに…… そう言えば魏の恵王も前作に引き続き李立群が演じています。その帰途に魏の恵施の仲介で、彭城へと向かう途中で魏の刺客から助けてくれた地方官の娘魏紓と婚約することになりますが、またもや魏の恵王の陰謀で刺客に仕立て上げられることに……

そして婚礼の当日。隠し持っていた短剣で魏紓に胸を刺される恵文君。そしてそれと連動し、甘龍ら守旧派の世族たちも蛮族の義渠の兵を引き入れてクーデタをおこしますが、恵文君は一命を取り留め、クーデタも公子虔の活躍により鎮圧。しかし流れ矢に当たった公子虔は恵文君の異母弟嬴疾(樗里疾)に後事を託し、帰らぬ人に…… そして秦の世族側と結んだ義渠でも政変がおこり、父親の義渠王を殺害された王子駭は楚へと亡命します。

それから10年。義渠駭は楚の王族の末裔羋氏といい仲になっていましたが、楚の令尹昭陽の支援を受けて恋人と離れ、帰国することに。その寧静演じる羋氏が今作のヒロイン宣太后(秦の昭襄王の母)になる模様。魏紓ちゃんの方は恵文后(秦の武王の母)ということになるようです。そしてその羋氏に行き倒れになっている所を助けられるのが、今作の主役の片割れの張儀。


羋氏と張儀のツーショット(?)

ということで、前作からの人物公子虔と甘龍(クーデタ失敗の後服毒死)が退場し、今作のメインキャラが登場したところで次回に続きます。
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