博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『精忠岳飛』その1

2014年01月04日 | 中国古典小説ドラマ
時は北宋末期の宣和年間。宋国は新興の金国とともに長年の敵国である遼を攻め滅ぼす計画を練っておりました。この時岳飛は未だ劉韐将軍の一兵卒。金国の使者粘罕(ネメガ・完顔宗翰)との会談に向かう韓肖冑の護衛として同行することになり、山賊張超の襲撃を退けたりして頭角を現していきます。その張超が腕自慢の楊再興を従えてリベンジにやって来ますが、これも楊再興を打ち破って撃退。

そこへ黄河の洪水で家を失った岳母と、亡妻との間の子供岳雲・安娘らがやって来て一家で韓肖冑の世話になることに。岳母と韓肖冑は、父母を失った李孝娥と岳飛との縁談を取りまとめようとしますが……

ということで『精忠岳飛』の鑑賞を開始しました。今回は第1~3話まで。監督は新版『水滸伝』などでお馴染みのアクションシーンに定評がある鞠覚亮です。主役はこれまたお馴染みの黄暁明。



このほかにも李孝娥役のルビー・リン(林心如)など、どこかで見たような顔ぶれが続々と登場します(^^;)

史実ベースのドラマかと思いきや、人物設定などで白話小説『説岳全伝』の設定を取り入れているようで、それこそ『水滸伝』とか『隋唐演義』なんかと同じ感覚で見た方が良さそうです。岳飛の配下となる牛皋とか、岳家軍の強敵として立ちはだかることになる金兀术(ウジュ・完顔宗弼)、そして忘れちゃいけない秦檜も序盤から顔を見せています。

しかし白話小説での設定が基本ベースとなると、金国側の人物が単なる悪役になっちゃうんじゃないかと不安になってきます…… いずれにせよ宋の朝廷がクソという部分は安定なんでしょうけどw
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする