博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

于正版『笑傲江湖』その3

2013年05月06日 | 武侠ドラマ
前回の補足。東方不敗の師匠の謎の達人は独孤求敗という設定だそうです。

で、于正版『笑傲江湖』第12~18話まで見ました。

妹の儀琳が令狐冲に惚れていることを知った東方不敗は、田伯光に毒薬を飲ませて下僕とし、彼を華山に向かわせて令狐冲を下山させることに。このあたり、東方不敗が原作の不戒和尚の役割も兼ねているんですね。しかし華山派剣宗の隠士風清揚から剣術を伝授された令狐冲に太刀打ちできず、あえなく下山。次は東方不敗が直々に華山思過崖へと向かいます。ここで風清揚と東方不敗のバトルが勃発。冷静に考えたら物凄い夢の対決なんですが、見ていて全くワクワクしないのはどうしてなんでしょうかね?

令狐冲が下山に応じるまで思過崖でともに過ごすことにした東方不敗ですが、突然出現した温泉に放り込まれて女性であることがバレてしまいます。前回まで洞穴の中に温泉なんて影も形もありませんでしたよね?

そうこうしているうちに剣宗の封不平と成不憂が嵩山派の助勢を得て岳不群のもとに乗り込んで来ます。師父の助太刀に向かう令狐冲。しかしあっさり成不憂に返り討ちに遭ったところを、「私の令狐さんに何をする!」と激怒した東方不敗が成不憂のお腹に穴を開けて惨殺。……え?桃谷六仙?なんですかそれは?手ひどい内傷を負ってしまった令狐冲ですが、以前に曲洋に内功治療してもらった時のものに加えて東方不敗と岳不群の内功を注入され、六つの気が混ざり合って内功が使えない状態に追い込まれてしまいます。(三人から気を注いで貰ったら三つの気じゃないの?という疑問は取り敢えず置いといて下さい。)

令狐冲の看病のためにしばらく華山に逗留する東方不敗ですが、岳夫妻に魔教の関係者と見破られ、華山を追われてしまいます。そして華山派一同も魔教の難を避けるために、嵩山派を訪問するということにして下山することになります。ここで華山に残された令狐冲が何者かに「紫霞秘笈」を奪われ、仲の良かった陸大有を殺害されるという悲劇が発生。そして雨降る夜半の寺廟で嵩山派の刺客に襲われる岳不群らを渾身の独孤九剣で救出した令狐冲ですが、岳不群からは却って林家の「辟邪剣譜」を盗んだのではないかと疑われることに……

そして林平之の母親の実家の洛陽「金刀王家」に身を寄せることにした岳不群一行ですが、「笑傲江湖」の楽譜が「辟邪剣譜」ではないかと嫌疑を受ける令狐冲。ここで緑竹翁とその「姑姑」の出番となるわけですが、緑竹翁を演じるのは特別出演の張衛健(ディッキー・チョン)。そして令狐冲は緑竹翁の「姑姑」こと任盈盈がお婆さんであると勘違いしたまま彼女から琴の手ほどきを受けることに。



ということで正ヒロイン(のはず)の任盈盈が登場です。エンディングのスタッフロールでは主役の令狐冲と東方不敗に次ぐ三番目の扱いになっているのが気になるところですが……
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