博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

張紀中版『西遊記』その5

2012年05月13日 | 中国古典小説ドラマ
張紀中版『西遊記』第25~30話まで見ました。

紅孩児の一件が片付いた後、一行は車遅国へ。この国では旱魃に苦しめられていたのを道士の羊力大仙・虎力大仙・鹿力大仙が雨乞いによって救い、雨乞いができなかった仏僧たちが国王の命によって奴隷の身分に落とされ、労役に駆り出されておりました。そこで唐僧が羊力大仙らとの雨乞い勝負に臨んで仏僧たちを救おうとしますが…… このエピソードでは悟空を演じている呉樾さんらが素顔で登場します。これでようやく呉樾が本当に悟空を演じているのだと確信が持てました(^^;)

で、悟空が四大龍王らを動員して雨乞い勝負を勝利に導き、羊力大仙らの正体を暴いた後は、霊感大王と呼ばれる魚の妖怪に子供たちを生け贄に捧げることを強要されているという村人たちと出会いますが、この霊感大王の着ぐるみ感が半端ないw



CG全盛の中国ドラマでここまで着ぐるみらしい着ぐるみを見たのはいつ以来でしょうか(^^;) この霊感大王が実は観音菩薩の飼育していた金魚が下界に逃亡したものだったというオチになるわけですが、観音菩薩のうっかりミスが原因で何年もの間子供を生け贄に捧げるハメになった村人の立場にもなってもらいたいものです(´・ω・`) そのことを悟空に指摘され、さすがの観音も弱り顔ですが……

霊感大王が観音菩薩に回収されていった後は、今度は唐僧が独角兕大王に攫われ、しかも大王の持つお宝「金剛鐲」によって金箍棒を奪われてしまって手も足も出ず、手助けを求めに天界へと向かう悟空でしたが、「えーマジで妖怪に武器を奪われたの!?」「そんなヘマが許されるのは小学生までだよね!」「キャハハハ」と、ここぞとばかりに玉帝をはじめとする天界の面々に嘲笑されてしまいます。しかし援軍に駆けつけた哪らも同様に武器を奪われてしまい、最後は独角兕大王の主人である太上老君がお出ましになって解決。

その後は女性だけの国である西梁女国に至り、唐僧と猪八戒が飲んではいけない川の水を飲んで赤子を孕んでしまったり、唐僧が西梁女国の女王の婿にされかかったりといった事件が発生。西梁女国の女王は金庸ドラマなどでお馴染みの舒暢が演じているということで、女王と唐僧との絡みはちょっといい話っぽいエピソードに仕上がってます(^^;)

このドラマ、全60話なので、ここまででようやく全体の半分です。まだまだ先は長い……
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