博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

張紀中版『西遊記』その2

2012年04月15日 | 中国古典小説ドラマ
『西遊記』第7~12話まで見ました。

唐僧(玄奘三蔵)によって500年にわたる五行山の封印から解放された孫悟空ですが、師父となる唐僧が空を飛べず、法術も使えないと知って超絶にがっかり。つーか、あんたの師匠になる人は空を飛べないといかんのかと(^^;)

で、悟空のあまりの乱暴ぶりに呆れ果てた唐僧は、観音菩薩から授かった緊箍児(悟空のトレードマークの金の輪っかですね)を悟空にはめることになりますが、心優しいお坊さんらしく(?)はめる前とはめた後でそれぞれ罪悪感を感じているのが面白いところ。



それで上の画像の如く孫悟空がようやくお馴染みの孫行者となったわけですが、こうして見てみると悟空を演じている呉樾さんの素顔が全くわかりませんね。

その後、とある寺で宿を借りたところ、その寺の住職が袈裟マニアで唐僧の袈裟を借り出してそのまま我が物にしようと、唐僧と悟空を焼死させようとしたり、その火事のドサクサに紛れて黒風大王が袈裟を盗み出したりといった話が展開されますが、このドラマ、こんなどうでもいい話もきっちり映像化しちゃうのか。ここで間尺を使うぐらいならどうして大鬧天宮の所でもう少し話を引き延ばさなかったのかとツッコミたくなりますが……

黒風大王から袈裟を取り返した後は高老荘へ。ここで人間に化けて荘主の娘と結婚しようとした猪八戒が登場するわけですが、散々馬車馬のように畑仕事とかさせておいて、いざ正体が妖怪だとわかったら追い出そうなんてひどいw 今回のドラマでは嫁の翠蘭ちゃんが八戒のことを想い続けているのが救いです。個人的には人間の男と白蛇の精が夫婦になる『白蛇伝』がアリなら、その逆バージョンとも言える八戒が荘主の娘と添い遂げるという展開もアリだと思うのですが。……えっ、ダメっすか(^^;)

八戒を弟子に収めた後、黄風大王のもとに唐僧が攫われるイベントを経て流沙河に。ここで香港映画でお馴染み徐錦江さん演じる沙悟浄がキター!ということで次回に続きます。
コメント (2)
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