博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

古装片撮影と動物愛護

2009年08月14日 | ニュース
放映が待たれる高希希監督の『三国志』ドラマですが、このドラマに関してこんなニュースが……

「ドラマ撮影で馬6頭が死亡、虐待疑惑が浮上」(『レコードチャイナ』)

で、元記事はこちら。

「《三国》劇組虐馬遭抗議 導演高希希称是安楽死」(『華龍報』:『重慶晩報』より転載)

要するにドラマ『三国』撮影のために多くの馬が使い潰されているということで動物保護団体が問題視しているという話ですが、古装片を見ていて、これは動物が本当に怪我をさせられたり死んでいるんじゃないの?というシーンが結構出て来るので、やっぱりなあという感じです……

そういや今年の春に放映されていた『鄭和下西洋』では、唐国強演じる燕王がデカい金魚を水槽から取り出して生きたままバリバリ食べるというシーンがあり、模造品か何かを使っているのだろうと思っていたら、インタビューで本物の魚を食べたと言っているのを聞いてドン引きしましたっけ……
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『大秦帝国 第1部』その3

2009年08月14日 | 中国歴史ドラマ
『大秦帝国』第16~22話まで見ました。

3回目の会見でようやく法家の道を説き、孝公に認められた商鞅。2人は意気投合して変法を決意。商鞅は左庶長として阡陌制の導入、奴隷の廃止、世族の封地の縮小、私闘の禁止などの政策を次々に敢行。ここで木を城内から城門まで移した者に賞金を与えると宣言し、柱を移した者に本当に賞金を与え、民の法への信頼を得たという有名なエピソードも登場。

しかし地方の末端では変法が行き届かず、特に郿県では水利をめぐって各部族が私闘をおこしたり、封地の縮小に反抗したりする始末。しかしこれも商鞅が直々に郿県に赴き、身分に関係なく関係者を処刑することで解決。ここで郿県の県令が責任を取って処刑される前に「礼は庶人に下さず、刑は大夫に上さず」(礼制は庶民には適用されず、刑罰は貴族には適用されない)と格言を持ち出して反発しますが、ここで商鞅が「刑は大夫に上す!変法は開始されたのだ!」と啖呵を切るのが実に格好いい(^^;)

一方で商鞅や、変法の成果を視察するため西方にお忍び旅に出た孝公に謎の刺客集団の魔の手が…… 実は彼らは変法を暴政と見なす墨家集団だった!……って、こんな所でいきなり武侠的な展開が(^^;) 墨家側も秦の兵隊に包囲されて「23人です」と冷静に兵の数を確認したりしてるし。しかし水戸黄門や暴れん坊将軍的な存在に対してすぐに正体を見破り、しかも己が正しいと信じて容赦なく襲撃するという展開がいかにも中国の時代劇という感じです。『還珠格格』や『戯説乾隆』でもそういう展開があったよなあ……

で、今回のツッコミ所。

○太子駟の守り役となった公子虔。太子にペットの白ウサギを殺させて帝王学を仕込もうとしてますが、明らかに教育法間違ってるよ……

○戦争シーンとして序盤の少梁の戦いよりリアルで見応えがある郿県の部族闘争(^^;)
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