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極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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真の朝鮮独立国家を目指した、金・玉均(きん・ぎょくきん)

2016-01-17 06:37:01 | 日韓
金・玉均(きん・ぎょくきん)と聞いて、知っている人は少ないと思います。
簡単に言えば、支那の1000年に及ぶ朝鮮支配を断ち切るために立ち上がった人です。朝鮮・忠清南道公州に生まれ、1872年に科挙文科に合格、朴珪寿、呉慶錫らの影響で開化思想を抱いていたと言われています。3日間と言う短い期間ですが、夢であった朝鮮、独立国家政権を樹立しました。

明治12年当時、朝鮮半島には閔(びん)氏(朝鮮の氏族の一つで中国系、始祖は 高麗の閔称道、孔子の弟子である閔子騫の末裔と称し、驪興付近に土着していた家門)一族の清国傀儡の政権がありました。
当時の朝鮮内には、清国に従属して開化を進めていこうとする事大派、独立・近代化を主張する独立党がありました。独立党のモデルは日本の明治維新、日本の支援を期待していました。このリーダーが金・玉均です。

明治15年、金・玉均は、福澤諭吉の支援を受け来日、福沢諭吉の独立の気力、(学問のススメ第三章)に感銘を受けたと言われています。
自らは積極的に日本の議会、裁判所、学校、電信施設、練兵場、印刷所、建設会社等を見学、更に福沢諭吉の邸宅を拠点にさまざまな人物と会い、意見交換、必死で日本から多くのものを吸収しようとしていました。

明治17年、清仏戦争で清国が敗退、好機とみて金・玉均は日本の竹添公使の協力を得てクーデーターを起こし新政権を樹立します。これが甲申事変と言われるものです。
以後、改革要領の発表、清国の排除、真の独立国家建設へ向けて活動を開始します。
当時の国王・高宗(コジュン)は暗黙のうちに金のクーデター計画を承諾していたと言われています。しかし、国王・高宗は裏切って清国の出兵に同意、清国の袁世凱が1,300人の軍で王宮を攻撃してしまいます。

このクーデターは清国とフランスが交戦中に実施する予定でしたが、清国が敗退・・・清国は威信をかけて朝鮮半島を平定しに来ました。
当時の日本軍の守備隊は150人と少数、数の上では少ない日本兵の練度は高く、善戦しましたが、日本の竹添公使は弱気で、撤収を決めてしまい仁川港から撤退してしまいました・・・ここで日本が強く支援して、安定した朝鮮政府が確立していたら、以後、朝鮮半島の歴史は大きく変わっていた可能性があります。

金・玉均と朴・泳孝(パク・ヨンヒョ)達の独立党の指導者達は日本に亡命してしまいます。現地の日本公使館は焼き討ち、多数の日本人が惨殺されてしまいました。

日本に逃れた金・玉均は明治27年、同志の裏切りに会い、上海に連れ出され、清国傀儡政権の閔氏が差し向けた刺客によって暗殺されてしまいます。死体は朝鮮に送られ、六支の刑(頭、手足をバラバラにする極刑)に処せられ、朝鮮各地にさらされました。父は処刑、母は自殺、弟は獄死、妻子は行方不明になり日本は探偵を送ってその捜索を行い、同年12月偶然発見して保護しました。
金・玉均の葬儀は日本の浅草本願寺で盛大に営まれましたが、妻は丁度再婚・・・日本人が持ち帰った金・玉均の遺髪があったそうです。
お墓は本郷の真浄寺に、青山の外人墓地にも墓があります、墓碑にはこう刻まれています。

嗚呼、抱非常之才、遇非常之時、無非常之功、有非常之死・・・
「ああ 大変な時期に たぐいまれなる才を抱き 大きな功績を残せず 無情の死・・・」

金玉均は清国に支配されない、真の朝鮮の独立を目指し属国政府等と戦いました、短い3日間ですが夢であった新政権を立ち上げました、千年にわたる支那の支配に終止符打ちました、近代朝鮮の間違いなく英雄で、その魂は朝鮮の歴史に生きていると思います。
朝鮮の真の独立を目指したのは、安・重根(あん じゅうこん)では有りません・・・現在の大韓民国は、戦後連合国から与えられた独立でしかなく、見方によれば傀●と言えます。戦後、真の独立を目指したのは、元朴 正煕大統領ですが、最後は暗殺されてしまいました、その娘さんが、現、朴槿恵大統領です。

金・玉均が建国した、短い3日間でしたが本当の朝鮮独立国家は朝鮮歴史上初めてだと思います、現在の韓国でさえ・・・
戦前の金・玉均、戦後の朴 正煕の生き様は朝鮮半島で輝いていると見るべきでしょう。

参考、ウィキペデア、文春新書「韓国併合への道」呉善花(著)等々を参考にしています。
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