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スーパーコンピューター性能ランキング、中国の天河二号(Tianhe-2)がトップ

2014-11-27 21:36:17 | 日中
 11月17日の ロイター報道によると、 世界最速のスーパーコンピューター(スパコン)をランキングする「トップ500」プロジェクト(トップ500は1993年に始まり、スパコンの処理速度の上位500位を年2回発表している。)で、中国人民解放軍国防科学技術大学(NUDT:中国人民解放軍の技術系の高級教育機関)天河2号(Tianhe-2、Kylin Linux)が世界トップとなったと発表しました。
 
 天河2号(Tianhe-2、インテルベース)が30.65ペタフロップス(1ペタフロップスとは、浮動小数点数演算を1秒間に10の15乗回できることを表します。)を記録・・・現在の世界最速スーパーコンピューターより74%速いと言われております。驚くべきは、天河二号がテスト時に「全力で動いていなかった」という点です。
搭載する16,000個のコンピュート・ノードのうち14,336個(90%)を使った5時間のLINPACKベンチマークで、前述の30.65ペタフロップスを記録

 LINPACKベンチマークは、スーパーコンピューターのランク付けプロジェクトTOP500で採用されています。TOP500で現在世界第1位である、米国のTitanの記録は17.59ペタフロップスです。
天河二号は1ワットあたりの性能は1.935ギガフロップス、Titanはワットあたり2.143ギガフロップスで、天河二号は電力効率ではTitanにわずかに劣るようです。
天河二号のこれらの数字は、米国テネシー大学のジャック・ドンガラ教授が最近発表した論文で明らかにされたものです。ジャック・ドンガラ教授はLINPACKベンチマークの開発者であり、TOP500の年2回のリスト編集にも協力しています。

 天河二号は2010年11月にTOP500で世界1位になった天河一号の後継機です。天河一号は最近のTOP500において、2.57ペタフロップスで8位になっています。
天河二号の理論上の最高性能は54.9ペタフロップス、TOP500のための測定は、たいてい理論の最高値に少し届かないと言われております。しかし天河二号はおそらく、仮にシステム全体でLINPACKベンチマークを動かすならば、今回の30.65ペタフロップスより上のスコアを得ると言われております。

 天河二号は人民解放軍国防科学技術大学(NUDT)で現在もテスト、改修等が行われているようで、広州のスーパーコンピューターセンターに今年末までに設置予定だと言われています。天河二号は、プロセッサーにインテルのIvy BridgeとXeon Phiが使われています。インテルのIvy Bridge版Xeonのソケットが32,000個、48,000個のXeon Phiボードで、コアは合計3,120,000個使用と言われています。ストレージは12.4PB(ペタバイト)で、メモリは合計1.4PB。NUDTは独自のインターコネクトを開発しており、これについてドンガラ教授はトップレベルの576ポートのそれぞれにスイッチが13個のFat Treeトポロジーを使った光エレクトロニクスのハイブリッド伝送技術だと説明しています。天河2号は処理速度が33.86ペタフロップ(1秒間に1000兆回の浮動小数点数演算を行うことを表す単位)、2位には米国のタイタンが、3位にはIBMのセコイアとなりました。最新ランキングでは上位10位はほぼ変化なく、唯一、タイタンを開発したクレイ社、クレイCSストームが新たに10位にランクインしました。

 10位内に入ったのは、国別で米国が6、中国、日本、スイス、ドイツがそれぞれ1。全体でみると、米国製が231と引き続き最も多かったが、6月の233から減少し歴史的低水準となった。中国製も同76から61に減少。一方日本製は30から32に増加したようです。

 TOP500リストでは、LINPACKベンチマークで33.86PFLOPS(ペタフロップス:浮動小数点演算を毎秒1000兆回行うことを表す単位)を記録した天河二号が最速のシステムとなったそうです。
天河二号は、6月に発表された前回のランキングで、米オークリッジ国立研究所にあるTitanを追い抜き1位となっていました、Cray XK7ベースのTitanは、処理速度が17.59PFLOPSで第2位となった。第3位は、米ローレンス・リヴァモア国立研究所に設置されている、17.17PFLOPSの「Sequoia」(IBMのBlueGene/Qベース)

 日本の「京」は10.51PFLOPSで第4位です。日本の京は理化学研究所に設置されてるそうです、将来等の気候変動等々に活用されてるそうですが、結果はショックを受けるため・・・国民には封印されてると言われています。

 中国の天河2号の使用目的は勿論軍事開発等々が主と予想されています。軍事宇宙技術、ミサイル、航空機、艦艇等等の設計、製造・・・宇宙、大空、海上、海中の模擬等々を自由に出来、製造前に確実に検証等出来、中国の軍事技術は間違いなく飛躍的に向上すると言われております。
 上位500システムのうち265が米国に存在(前回の253から上昇)、中国は500システムのうち63(前回は65)で第2位、日本は28(前回は30)で第3位、新たにトップ10に登場したのは、スイス国立スーパーコンピューティング・センター(CSCS)のPiz Daint(Cray XC30ベース)だけだったそうです。6.27PFLOPSの演算性能を持つPiz Daintは、欧州で最もパワフルなシステムであり、トップ10の中で省エネスーパーコンピューターでもあると言われています。
TOP500のうち「82.4%のシステムにインテルのプロセッサーが搭載」されており、同社はプロセッサー提供メーカーとして首位の座を維持しているようで、多くの国がインテルのプロセッサーを使用しており、インテル・プロセッサー使用は何も中国だけではなさそうです。

 中国がスーパーコンピューターの開発に血眼になるのは、主に軍事技術開発に利用することであると言われています。如何に最新軍事技術開発スピードを上げるかは、スーパーコンピューターの開発にかかっていると言われています。
 
 中国は独自のOSも開発中であり、国家保全上もロシアと同様に米国MS OS(諸国家の国家情報は米国に筒抜け!)から脱却したいとも言われています。Ubuntuベースの国産OS、Ubuntu Kylinを開発していると言われております。
 
 中国が世界最高速スーパーコンピューターで、自由に先進世界の軍事環境等々をシュミレーション(相手国の最新兵器等を入力、戦わずして互の実力等を正確に知ることが可能)・・・最新兵器開発、製造、近未来中国は世界の最新軍事大国としての地位を得ることになるでしょうし、+孫子の兵法を実践したら・・・


参考資料
レコードチャイナ、ロイター等々の資料を主にしています、一部不適切、意味不明な文があるかもしれません、プログということで・・・
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