想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

上野新竜星の誕生ならず

2019-09-24 09:22:54 | 囲碁

囲碁竜星戦の決勝は異例の注目対局になった。
韓国では、視聴率の高い夜の対局生放送は珍しくないようだが、日本では、囲碁の夜8時からの生放送は異例である。
それだけ、この対局が注目の一番であることを示している。
私も生放送を観戦した。
対戦相手の一力八段は、今、最も打てている棋士の一人であり、もし、彼に勝って優勝しようものなら、囲碁界の歴史を変える一大事件である。
上野は自然体だが、多分、一力のプレッシャーは大変なものだっただろう。
上野の着手を見ていると、AIが推奨する手が多いのは、若手に共通するAIの勉強をしていることを示している。
一力優勢で進み、やはり、無理かと思っていたら、失うものの無い上野の挑発に一力が応え、一気に流れが変わり、一時は、AIの評価も上野優勢に逆転した。
一力の大石が死にかかり、いよいよ、女流棋士の優勝が見えてきた。
結果は、両劫の欠け目活きという珍しい形になり、一力の中押し勝ちで決着した。
上野は、大魚を逸したが、すばらしい打ちぶりであった。
囲碁の上野、ゴルフの芝野、新スターの誕生である。