◇ 天気予報のとおり夜半から雨が降り出して、結局ほぼ一日中雨となりまして、気象予報士のお姉さんは、もしかしたら九州北部も近々梅雨入りするかも…とか。
昨日までの好天に恵まれて、バラを初めとする庭の花達も光り輝くような咲きっぷりでしたが、一転して雨にぐっしょり濡れてしまっていました。
バラの一番花は、一季咲きを含めてほぼ咲き揃って、これで一旦タイムとなりますが、遅咲きの品種や花期の長い品種は、まだしばらくは楽しめそうです。
明日は雨がいったん上がりそうですから、バラの花殻摘みや花後の剪定、それに剪定後の枝を使って挿し木を始めようかと思っていたところです。
2021年5月11日
□ 雨が降り出す前、まだ日が差していて、爽やかな5月の風にバラの花が揺れていた頃です。
□ ティー・
(Tea Clipper S 2006 D.Austin England)
□ アプリコット色した大輪が房になって咲きます。
花期の長い、花持ちの良い品種ですから、もうあと1週間くらいは楽しめそうです。
□ このティー・クリッパーの木立のそばで、
もうすぐニゲラ(手前)の開花が始まりそうです。
5月12日
□ オルラヤと共に切り花にして飾ってありました。
5月11日
□ この白いバラは遅咲き品種と言っても、今シーズンは1週間くらい開花が早まりました。
□ ドミニク・ロワゾー
(Dominique Loiseau S 2003 Delbard France)
新旧枝咲きのクレマチス「ヴェスター・プラッテ」の紫色の花とコラボしています。
5月12日
□ 今日の午前中の様子ですが、雨にぐっしょり濡れたらこうなりますね。
5月11日
□ レオナルド・ダ・ヴィンチ
(Leonardo Da Vinci LCl 1994 Meilland France)
昨日ようやく開花が始まりましたが、それでもいつもの年より早いと感じます。
□ 紫陽花の花も早いようで、そろそろスタンバイのようです。
◇ もう先月のことになりますが、孫娘のKちゃん(9歳、小4)とLINEのテレビ電話で話してましたら、質問されました。
「じいじ、百人一首、どれだけ知ってる?」
「30くらいかな、だいぶ忘れたから」
「うちは二つしか覚えてない。
『春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山』と『千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは』だよ」
「すごい、二つも知ってるの? じゃあ、次は60番を覚えたらいいよ。超有名だからさ」
「『大江山 いくのの道の 遠ければ まだふみも見ず 天橋立』かぁ… 小式部内侍(こしきぶのないし)だって」
「女の人だよ。とっても有名な和歌だからね」
◇ 先日、LINEのテレビ電話で、また百人一首が話題になりました。
「今ね、十首知ってるんだよ。
紫式部も覚えた『めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな』」
「おっ、すごいすごい!」
いつの日か、孫娘たちといっしょにかるた取りで遊べたら楽しいだろうなと、風薫る季節にお正月の頃を思ったのでした。
それにしても、孫たちに今度会えるのは、いつのことでしょうか。
□ この2冊を折にふれて目を通しています。
白洲正子さんの本は、切れ味鋭く格調高いのですが、難解な部分もあって、
読者にある程度古文読解の素養があることを前提に書かれている感じです。
田辺聖子さんの本は、大学で名物教授の人気の講義を聞いているような、
平易で親近感を覚える、とても面白い解説です。
□ 左は、清少納言「夜をこめて…」です(私の百人一首より)。
※ 百人一首で私のお気に入りの和歌です。
14 陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに 乱れそめにし我ならなくに 河原左大臣(源融)
19 難波がたみじかきあしのふしのまも あはでこの世を過ぐしてよとや 伊勢
31 朝ぼらけ有明の月と見るまでに 吉野の里にふれる白雪 坂上是則
60 大江山いくのの道の遠ければ まだふみもみず天の橋立 小式部内侍
61 古への奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな 伊勢大輔
女性のこうした和歌もいいなと思います。
56 あらざらむこの世のほかの想ひ出に 今ひとたびの逢ふこともがな 和泉式部
57 めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に 雲がくれにし夜半の月かな 紫式部
62 夜をこめて鳥の空音ははかるとも よに逢坂の関はゆるさじ 清少納言
この方々の和歌も好きです。
88 なげけとて月やは物を思はする かこち顔なるわが涙かな 西行法師
97 来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに やくやもしほの身もこがれつつ 権中納言定家(藤原定家)