ワイルド・スワン

　最近は１４年ほど前にベストセラーになった小説「ワイルド・スワン」のオリジナル（英語）版を読み返している。ネイティブではない中国人が書いた英語だからか、普通の英語小説より読みやすい。私は日本語版も持っているので、英語版と読み比べている。こうすると英文の理解が早くなるからだ。英語の勉強ではなく小説として読んでみると、同じ部分でも日本語で読む印象と、英語で読む印象はかなり違っており、面白い。やはり日本語と英語は表現方法の異なる言語なのだと実感する。
　今回私が気付いたのは、翻訳というものの巧みさだ。当たり前かもしれないが、小説の翻訳というのは英語を知っているだけでは駄目なのだ。英語の原文を「日本語の小説」としても十分に通用するようにしなければならないのである。このためには、日本語の小説が書けるほどの文学的センスが必要だ。訳者の土屋京子氏にそのようなセンスがあったからこそ、ワイルド・スワンは日本でもベスト・セラーになったのだろう。
　例えば、原語版で「Workers and peasants came to give talks at our school: we heard of childhoods dominated by starvation, freezing winters with no shoes, and premature, painful deaths.」という文があった。これを私が訳すと「労働者や農民が私達の学校へ話しに来た。飢餓に支配された子供時代のこと、靴なしで過ごした凍える冬のこと、成人前の痛ましい死のこと、を私達は聞いた。」となる。しかしプロの訳者である土屋氏の手にかかれば、こうだ。

学校には労働者や農民がやって来て、いろいろな話を聞かせてくれた。子供のころいつもすきっ腹を抱えてすごしたこと、凍てつく冬に靴一足買えなかったこと、みんなさんざん苦労した末に若くして死んでいったこと。

・・・うーん、やはり全然違う。

ときメモ

　我が家のテレビの横には、真っ黒いゲーム機が縦置きにしてある。プレイステーション２だ。しかし最近は、ほとんど使う機会がない。しかし今日、何気なくゲームをやってみたくなり、５年以上ぶりに「ときめきメモリアル２」をプレイした。やり方はほとんど忘れていない。久しぶりにやってみると、やはり楽しいものである。私自身「ときメモ」の世界とは全く縁遠い高校生活を送ってきただけに、なかなか飽きが来ない。
　実は１１年ほど前、プレステのゲームが全盛期だった頃、私は「ときめきメモリアル」にハマりまくっており、重度の「メモラー」であった。（＾＾）　ゲームには１３人の女性キャラクターがおり、高校生活を３年間を送った後、誰かに告白されれば成功、というものである。私は攻略本を見ながら、１３人全員に連続して（１回も失敗なしで）告白される、という偉業（？）を成し遂げた。いわゆる「オールクリア」である。これを達成すると、１３人全員が登場し「オールクリアおめでとう」と言う画面が出る。この画面を見たことがある人は、メモラーの中でもそんなに多くないのではないだろうか。

Billy's Boot Camp

　やばい。実は職場で「健康管理上の要注意（ハイリスク）人物」に指定されてしまい、１０月から１２月にかけて講習を受けることになってしまったのである。火曜日の１時から３時という非常に中途半端な時間であり、２０ｋｍ離れた庁舎まで５，６回も受けに行かなれけばならない。運動をしたりカウンセリングを受けたりするらしいが、ただでさえ忙しいのに、本当に勘弁してほしい。しかしこれは拒否できるものではなく、絶対に行かなければならないのだそうだ。
　それでというわけではないが、たまたま弟から借りた「Billy's Boot Camp」というＤＶＤがあったので、最近はこれをやっている。ビリーズバンド無しで基本プログラム（５５分）のみをやっているが、それでも運動不足の私にはかなりきつい。最初は２０分ぐらいで息が上がってしまった。少し慣れた今でも、４０分ぐらい（寝ころんで頭を上げた状態で両足を上げ下げする辺り）で限界だ。一気にやらず、間に休みを入れてやった方がいいのかもしれない。
　それにしても、すごい運動量だ。恐ろしいほど汗が出る。シャツが水に浸したかのような状態になる。きつい運動ではあるのだが、リズムにのって体を動かすのは意外に楽しい。なんとかして最後までやれるようになりたい。これで「痩せやすい体」を作ることができればいいのだが。
　もちろん、このような運動はいつまでも続けられるものではない。健康な体のためには、食事の内容（脂肪分、糖分、塩分を控える）、生活習慣（夜遅く食べない、間食しない）、適度な運動（できるだけ歩く）、などがもっと重要なのだろう。しかしこれも難しい。

栄にて

　実は今、名古屋の栄にいる。しんいち君の都合が良くなったので、二人で遊ぶことになったのである。オフ会は残念ながら期待した形で実現できなかったが、しんいち君もブログの読者なので、これも一種のオフ会といえるのかもしれない。（＾＾）　例によって３時間カラオケを敢行した後、飲み屋で食べて、今は漫画喫茶にいるところだ。名古屋まで出てきて酒を飲むのは久しぶりなので、やはり楽しい。
では、しんいち君からも一言どうぞ。

３ヶ月振りの飲酒で脳が痺れて面白いコメントはできませんが、やっぱり楽しいです。午前中はちょっと単独行動で楽しみ、大変充実した1日でした。