Willow's Island

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夜の上海

2007年09月24日 22時36分57秒 | 映画

 今日は日中合作映画「夜の上海」を見た。「少林サッカー」のヒロインを演じたヴィッキー・チャオと、モックンの主演による恋愛ドラマだ。といっても二人が結ばれるわけではなく、むしろ二人のそれぞれ好きな人との「別れ」をテーマにした映画だ。まあ悪くはなかったが、それほど印象に残る映画だったとも思えない。ヴィッキーの可愛さと不思議な魅力、及びモックンの格好良さ、がこの映画の全てだったと思う。私はヴィッキーが好きなので良かったが、そうでない人にはちょっと退屈だったかもしれない。
 ところでヴィッキー・チャオといえば、6年ほど前に中国で「旭日旗事件」というものがあった。国民的アイドルであった彼女が旭日旗に似たデザインのワンピースを着たために、「日本の軍国主義を支持している」などという訳の分からない言いがかりを付けられ、メディアやネットで叩かれまくり、彼女に対して糞尿を投げつける輩まで登場した、という事件である。このために彼女は謝罪会見をすることになり、なぜか共産党に入党申請する、という事態にまで陥った。
 どう考えても異常な中国のナショナリズムが起こした事件であるが、こういったことにもかかわらず、現在もヴィッキー・チャオは中国のトップ女優であり続けている。あんな事件があれば日本とは距離を置こうとするのではないか、と思えるのだが、そんな様子もない。今回の「夜の上海」だけでなく「ヘブン・アンド・アース」という日中合作映画においても、日本人男優と共演している。また中国のナショナリスト達に叩かれないだろうか、と余計な心配をしてしまうのだが、中国も変わっているのかもしれない。これが韓国だとありえないことなのだが。