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高橋留美子 フランスの漫画祭でグランプリを受賞

2019年01月30日 21時04分40秒 | 時事

https://www.sankei.com/entertainments/news/190124/ent1901240003-n1.html
 フランスのアングレーム国際漫画祭で、日本の漫画家・高橋留美子先生がグランプリを受賞したそうだ。それはいいのだが、漫画祭の主催者によると受賞理由は「出る 杭は打たれる社会でアウトサイダーや変人を全面に押し出し、彼らにもチャンスがあることを示そうとこだわった」ということなのだそうだ。こいつは本当に漫画を読んだことがあるのか?
 高橋留美子の作品を読めばわかるがそんな政治的なことに「こだわっている」とは到底思えない。あるのは、国際的に通用する普遍的なエンターテイメント性だ。私はイギリス、フランス、アメリカ、イタリア、中国、韓国、台湾、タイなど、いろんな国を旅行したが、どの国の本屋にも「らんま1/2」や「犬夜叉」は必ず置いてあった。普遍性が高いので、外国人にも理解しやすいのだと思う。高橋留美子が 世界的な賞を受賞するとすれば、こうしたことが理由であるはずだ。アウトサイダーや変人が出ているから、世界中で評価されているわけではない。そんなことは作品を読めばすぐに分かる。
 にもかかわらず、あのような薄っぺらいリベラリズム丸出しのコメントしか出ないのは、はっきり言って気分が悪い。思い出したが、アングレーム国際漫画祭といえば、5年前に韓国政府の後援を受けた慰安婦に関するプロパガンダ漫画が出展されていた。そして、それに反論しようとした日本の漫画は強制的に排除されていたことを覚えている。要するに、そういう漫画祭なのである。このような祭で受賞したところで、全く快挙にはならない。
 そもそもフランスなど、漫画文化については日本よりも進んでいるとも思えないし、規模もはるかに小さい。日本の漫画を読んでいるフランス人はたくさんいるが、フランスの漫画を読んでいる日本人などそれほど多いとは思えない。漫画に関してはフランスではなく、日本国内において権威のある賞を設けて、高橋留美子に与えるべきなのである。