Willow's Island

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何やってんだか、日本の英語教育

2010年09月18日 01時17分58秒 | その他

 市の図書館などに行くと、中学校で使う教科書を置いてあったりする。その中でもちろん、英語の教科書もある。今時の中学生はどんな英語を習っているんだろうか、と興味があったので読んでみた。私が中学生だった頃(25年前)に比べると、比較的自然な英語になっていたので、少し安心した。文が単純すぎて少し不自然だが、英語として間違ってはいない。
 私が中学生の頃に習っていた英語を今思い出してみると、本当にひどいものだった。たとえば付加疑問文などというものがあって、"I am a boy, amn't I?"というような文を覚えさせられたが、こんな「付加疑問文」などというもの、実際の英語の文章ではほとんど目にしたことがない。そもそも、amn'tなんて省略形が本当に存在するのか。あと、感嘆文などというものもあり、"What a big house this is!"を"How big this house is!"に言い換えろ、だとか、"How dare you come to school!"を「よくも学校に来たな」と訳せ、だとか習ったが、当然これらも、本物の英語にはほとんど登場しない。テストに出てくる問題も、in order to make money を言い換えて for the purpose of making money にしろ、だとか、使えない英語ばかりを習っていたような気がする。
 こんな英語を習っていては、話すことや聴くことはもちろん、読むことや書くことだってまともにはできないだろう。日本人は英語の会話はできないが、読み書きなら何とか、というようなことを聞くが、嘘だと思う。長らくネットを見ていて感じたが、日本人は平均して、英語を書くことも非常に苦手だ。韓国人や中国人だって英語の文を書かせればたいていは下手であるが、彼らの場合は下手なりに少なくとも何とか意味が分かる。しかし、日本人の書く英語は、意味が分からないことが非常に多い。日本語の発想そのままで英単語をつなげるので、日本人同士なら「おそらくこう言いたいんだろうな」ということが分かるが、外国人には何のことやら不明だろう。
 現在は多少ましになっているとはいえ、基本的に日本の英語教育は、日本人が英語を使えるようにすることを目的にしていないんだろうな、と感じる。中学、高校の授業だけで、まともな英語を使えるようになったら、そっちの方が奇跡だ。じゃあ何のために英語が教科になっているのか、といえば、高校受験や大学受験で人を振り分けるため、という理由しか思いつかない。