今、AKB48がものすごい人気である。私は何がそんなに良いのかよく分からないのだが、同じ秋元康プロデュースの「おニャン子クラブ」よりは遙かにまし、ということだけは分かる。容姿、歌唱力、踊りともに、おニャン子よりAKBの方がずっとレベルが上だと思う。80年代はアイドル全盛期なんて言われてるが、その当時の映像を今見ると、歌も踊りも現代に比べてひどく中途半端である。「失われた○○年」だとか何とか言われてるが、日本の文化レベル(たとえそれがアイドルでも)は、景気のよかった80年代より進歩しているのだ。
AKB成功の要因はいろいろ言われているが、ずばりヲタをそのままターゲットに絞ったことが正解だったんだろう。とにかくヲタは、金をまったく惜しまない。この大不況、デフレの時代に、湯水のごとく消費できるのは、よっぽどの金持ちかヲタだけである。名古屋の栄を根拠地とするSKE48なんてのも存在するが、名古屋にはコアなヲタが多い、ということを見越してのことだろう。(^^) とにかく金がたくさん動くから、メディアも注目せざるをえない。メディアに露出するようになれば、ますます話題になってファンも増えていく、という好循環だ。
とはいっても、ちょっと騒ぎすぎな感もある。メンバーの「総選挙」なるものを実施して、誰が1位になるか、なんてことが長らく報じられてきたが、私にはどうでも良いことだった。というか、あれだけ人数がいると、誰が誰なのかさっぱり分からない。先週見た爆笑問題の番組において、「日本人の84%は、AKB48の総選挙に関心はない」というアンケート結果が出ていたので、ちょっと安心した。