Willow's Island

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居酒屋二パチ

2010年02月01日 22時37分17秒 | 食べ物

 実は先日の土曜日は、友人3人と名古屋で新年会をやった。いつもどおり栄地下のクリスタル広場で集合してから、地上に出てブラブラと歩き、適当に店を決めた。今回は、住吉町にある「居酒屋ニパチ」という店で飲むことにした。
 これはその名のとおり、食べ物も飲み物もすべて280円、という格安居酒屋である。4人で3時間以上居座り、かなりたくさん飲み食いしたと思うが、一人当たり3000円のみで済んだ。料理の味も悪くなかった。なぜこんなに安くできるのか。
 カギは人件費にあると思う。それなりに大きい店であるにもかかわらず、店員が数名しかいないように見受けられた。その代わり店員が少なくても済むように、注文の仕方も独特であった。メニューの金額欄(280円)にはICチップらしきものが埋め込んであり、それをバーコード・リーダーのようなもので「ピッ」とやることによって、注文を確定することができるのだ。誰も注文を聞きに行く必要がないため、少ない店員で回転していくことが可能、というわけだ。確かに合理的である。これからの居酒屋は、こういう方式がスタンダードになっていくかもしれない。
 ずいぶん安く済んだため、私も友人たちも満足であった。3333円で3時間食べ放題、というコースもある。次に名古屋へ来るときも、この店を使おうか、と考えた。
 ところが店を出て辺りを見回すと、同じように280円の飲み屋が他にもたくさんあった。「二パチ」だけではなかったようだ。栄の真ん中であるにもかかわらず、24時間で1500円、という駐車場の看板も目に入った。どうやら名古屋もデフレ状態のようである。かつては好景気に沸いた名古屋の街も、わずか数年でデフレとは・・・。