Willow's Island

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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

2010年01月17日 22時20分33秒 | 映画

 これは、連合赤軍が内部で凄惨なリンチ、メンバーへの殺害を繰り返し、あさま山荘事件を引き起こすに至る過程を描いたドキュメンタリー風の映画である。概要についてはwikiの記事を参考にしていただきたい。
 何というかもう、「すごいものを見てしまった」としか言いようがない。嫌になるほど生々しい描写ばかりが3時間以上も続く。特に坂井真紀が「総括しろ!」と言われて自分の顔をボコボコに殴っていき、古田新太を1.5倍ほど不細工にしたような顔になってしまい、なおかつその状態で鏡を見ることを強要され、挙げ句の果てに寒空に放置されて死んでいくシーンなどは、正視に耐えなかった。
 この映画を見てどう感じるかは、人によって大きく異なると思う。団塊の世代に属する人だと、一言では片付けられない複雑な心境になるかもしれない。しかし私が感じたのは、「"総括"って何だよ、馬鹿じゃねえの」とか「危険な集団は武力によって早急に殲滅すべきだろ」ということだけであった。監督の狙いはまったく逆なんだろうけど。この映画についてのレビューはいろいろ読んだが、中でもこれこれが「うまいこと言ってるなあ」と思った。
http://www.jtnews.jp/cgi-bin/revpick.cgi?TITLE_NO=15239&REVPER_NO=25489
http://pia-eigaseikatsu.jp/imp/19925/564951/
 190分に及ぶ大作であるにもかかわらず、この映画の制作費はわずか2億円だったそうだ。ずいぶん安い。これほど体当たりの演技をし、半ケツまで披露した坂井真紀のギャラが気になるところである。