bookoffで「幽遊白書」の廉価版7巻から9巻を買って、読んでみた。後半シリーズの「仙水編」と「魔界編」である。学生時代に読んで以来だが、やっぱり今でもすごく面白い。15年経っても古さは全く感じず、今読んでもセンスの良い漫画である。あの終わり方は評判が良くないようだが、私はあれで完璧だと思う。作者の気が向かないのにだらだらと続けても、ドラゴンボールや男塾のように内容が劣化していくだけだ。あの終わり方でこそ、幽遊白書は名作として残ったである。
幽遊白書は外国語に翻訳され、海外でもそれなりに人気があるようだ。しかし仙水編や魔界編で表れる屈折した世界観を、外国人が本当に理解できるのだろうか。日本文化の中で育った人でないと、あのシリーズに流れる感覚を理解しにくいではないか、と思うのだが。