ご存じ飛ぶ鳥も落とす勢い(三島由紀夫賞と文藝賞、数か月後に芥川賞)でデビューした20歳のお・と・な・りのお嬢さん。そうです、お隣のN市のお嬢さんです。はじめは方言と口語が馴染めず読みにくかったが、進んでいくうちに方言は私の幼少時、育った土地の方言で母が東京生まれなのに街で暮らすうちすっかり母もK弁になってしまった。だから懐かしい言い回しが途中からすんなり入ってきて、そこにスマホが現れて不思議な感じ。著者が上手に方言と口語を使い分けていて、不自然でなく不思議な脈絡が小説を上質なものにしていると思った。尚もこの小説の核心は誰も考えた事の無い”かかの処女を奪ってしか、かかと出会う事が出来なかったんでしょうか”と言う”うーちゃん”の一言。現代の若い人の感性は何処で培われて出てくるのでしょうか。私の母は椅子をいつも”えす”なんて言っていた。単純に懐かしさで胸はいっぱい落涙しそう…。
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