彼は幼い時知らないうちに母親によって洗礼を受けたというクリスチャンです。表面、ふざけたような所がある作家だが真剣になれば物事を深く追及する。ずっと興味を持っていた。十数年前、世田谷美術館で遠藤周作展をみてレプリカだったが、人間の足の臭いがしそうな踏絵をみた。これは映画に使われたもの。クリスチャンではないけれど、踏んだ信者の苦難を感じ複雑な気持ちになった。その後チャンスがあって長崎の外海にある遠藤周作文学館を訪ねて”沈黙”を身近に感じてきた。”沈黙”は遣り切れなさで胸が痛み忘れられない作品。折しも数日前長崎の文学館で未発表の小説が見つかったとの事。生きることは苦しき事のみ多かりき…だが「もっと人生を強く抱きしめなさい」コロナ苦境の中で考えさせられた。蛇足…芥川龍之介に心酔して息子は遠藤龍之介!。
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