去年あたりからよく言われるのです。
「発酵食品に興味があるので、発酵をテーマにした講座をやってくれませんか?」
で、私は必ずこう問いかけていました。
「あなたが毎日使っているお味噌、お醤油、ヨーグルト…。
すべて発酵食品ですけど、その中の何を学びたいのですか?
味噌づくりがしたいの?ぬか漬けを学びたいの?」
具体的に質問すればするほど、相手は困っていました。
「味噌づくりやぬか漬けやキムチづくりの教室はあるし…。
とにかく発酵を勉強したいんです。」
こんなやりとりが毎回続き・・・。
でも、発酵とは言っても、決して鮒寿司を作りたいわけではないみたいだ。
最近になってわかったことだが、彼女たちにとっての発酵とは
どうも麹を使って甘酒を作り、それを料理に活用することらしい。
そんな時、あのうなぎパイの春華堂が運営するニコエという商業施設にある
五穀屋さんで甘酒のワークショップがあることを知りました。
五穀屋さんは、五穀と発酵をテーマにした和菓子屋さんです。
甘酒に関する疑問も解決したくて、即、参加を決めました。
まず、甘酒には麹の甘酒と酒粕の甘酒があります。
左が酒粕、右が米麹
今回は、麹の甘酒について勉強します。
まず、炊飯器で8時間ほどかけて作る方法を教えていただきました。
実際に、炊飯器で作ったものを試飲させていただきました。
自然な甘みで、さらりとした飲み口でした。
でも、参加者の中には、このつぶつぶ感が苦手という方も…。
そして、5種類の甘酒の飲み比べをしました。
上段 左から 水、吟醸麹甘酒、発芽玄米甘酒
下段 左から 古代米(赤米)甘酒、白麹甘酒、抹茶甘酒
私は、発芽玄米甘酒のつぶつぶプチプチ感が気に入りました。
白麹の甘酒は、白麹が作り出すクエン酸の酸味が特徴。
抹茶の甘酒は、スイーツ感覚で楽しめます。
そして、最後にいただいたのが甘酒をさらに糖化させた甘麹の寒天。
このままいただいてもおいしいのですが、
白みつとライムを搾ったものをかけていただくと、夏らしいスイーツになります。
最近、発酵料理研究家と言われる人が、甘酒を使ったお料理を紹介していますが、
煮込み料理や加熱調理に使う様子を見て、
「麹菌は死んでしまわないの?
いや、死んでしまっても腸の善玉菌のエサになるのならいいけど、どうなの?」
と常に疑問を持っていました。
その疑問も解決しました。
麹菌は死んでしまいますが、
●死んだ菌は、腸の善玉菌のエサになる。
●甘酒としての健康効果は変わらない。
・ビタミンB群が代謝をUPする。
・コウジ酸で美白効果
・食物繊維とオリゴ糖で腸内フローラが改善
これで、安心して甘酒を調味料として使うことができます。
講師のお2人の知識の深さと丁寧なご指導にも感動いたしました。
天竜川を越えて、頑張って運転していけば、こんな素敵な先生にお目にかかれる!!
また、秋のワークショップにも参加したいと思います。
ありがとうございました。 (^-^)