毎朝、西村農園さんのおくみどりを煎れています。
夫の昼食用に水筒(ポット)に入れ、
残りは私がいただいています。 (^^)
おくみどりは、1974年に登録された品種で
金谷にある茶業試験場(現・野菜茶業研究所)で育成されました。
「やぶきた」よりも8日遅く、摘み取られます。
この茶葉を入れた缶を開けると、
まず、海苔の香りがしてきます。
海苔の香りというのは、
ジメチルスルフィドに寄与する香りで、
被覆栽培(光を遮る栽培方法)のお茶に見られる特徴です。
では、おくみどりは被覆栽培で育てられたものなのか?
疑問を持ち始めると、何としても解決したくなるのが
私の困ったところです。
しかし、最近特に忙しそうな西村さんに
「ねえ、おくみどりもかぶせ茶なの~?」
なんて間の抜けた電話もできません・・・(?_?)
そこで、たどり着いたHPから野菜茶業研究所に
メールで問い合わせてみました。
光を遮る栽培法で育てたお茶は
アミノ酸が増え、
緑が濃くなり、
渋味が和らぐため、
上級品として扱われることが多くなります。
おくみどりにも、よく被覆栽培が用いられています。
これで納得!
ところでこのおくみどり。
日本全国で作られているのですが、
地域によって評価が異なるのです。
くせがない、まろやかと評しているところもあれば、
くせがあると評しているところもあります。
私としては、
緑が濃く、うま味があり、香り豊か
でも一本芯の通った強さを感じるのですが・・・。
野菜茶業研究所の方からのメールは
こう締めくくられていました。
栽培法、品種、地域、茶種、生産者の栽培技術、
ブレンド、お茶屋さんの仕上げ技術などで
お茶は様々な味に変化します。
飲んだお茶でその背景を想像できるようになれば、
お茶のプロフェッショナルでしょう。
背景を想像しながら飲む。
お茶の新しい楽しみ方まで教えていただきました。
野菜茶業研究所さま、本当にありがとうございました。