goo blog サービス終了のお知らせ 

”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

おくみどりの栽培は?

2011-12-15 14:04:00 | お茶

毎朝、西村農園さんのおくみどりを煎れています。

Img_2614
       

仏壇にお供えしたあと、

夫の昼食用に水筒(ポット)に入れ、

残りは私がいただいています。 (^^)

Img_2630

 

おくみどりは、1974年に登録された品種で

金谷にある茶業試験場(現・野菜茶業研究所)で育成されました。

「やぶきた」よりも8日遅く、摘み取られます。

 

この茶葉を入れた缶を開けると、

まず、海苔の香りがしてきます。

海苔の香りというのは、

ジメチルスルフィドに寄与する香りで、

被覆栽培(光を遮る栽培方法)のお茶に見られる特徴です。

 

では、おくみどりは被覆栽培で育てられたものなのか?

疑問を持ち始めると、何としても解決したくなるのが

私の困ったところです。

しかし、最近特に忙しそうな西村さんに

「ねえ、おくみどりもかぶせ茶なの~?」

なんて間の抜けた電話もできません・・・(?_?)

 

そこで、たどり着いたHPから野菜茶業研究所に

メールで問い合わせてみました。

 

光を遮る栽培法で育てたお茶は

アミノ酸が増え、

緑が濃くなり、

渋味が和らぐため、

上級品として扱われることが多くなります。

おくみどりにも、よく被覆栽培が用いられています。

 

これで納得!

 

ところでこのおくみどり

日本全国で作られているのですが、

地域によって評価が異なるのです。

くせがない、まろやかと評しているところもあれば、

くせがあると評しているところもあります。

 

私としては、

緑が濃く、うま味があり、香り豊か

でも一本芯の通った強さを感じるのですが・・・。

 

野菜茶業研究所の方からのメールは

こう締めくくられていました。

栽培法、品種、地域、茶種、生産者の栽培技術、

ブレンド、お茶屋さんの仕上げ技術などで

お茶は様々な味に変化します。

飲んだお茶でその背景を想像できるようになれば、

お茶のプロフェッショナルでしょう。

 

背景を想像しながら飲む。

お茶の新しい楽しみ方まで教えていただきました。

野菜茶業研究所さま、本当にありがとうございました。

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする