ツトムさん家の写真日記。

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第382回 栃木県栃木市 とちぎ秋祭り 山車巡行。

2008-12-20 18:12:42 | 旅行

2008 11 15(土)

蔵の街”栃木市の中央部を流れる清流・巴波川(うずまがわ)の舟遊覧と白壁土蔵などの見物を終えてから商店街のある大通りに向かいます。

近代的ビルに混じって土蔵が立並ぶ大通りには栃木市が誇る豪華な山車が並び始めていました。

山車巡行に合わせて大勢の祭り見物客が大通りに繰り出してきました。
後方の丸福の大看板は栃木に拠点を置く福田屋百貨店。

蔵造りの商店の前に大きな獅子頭が・・・雄獅子(右)と雌獅子(左)の一対です。大き過ぎて獅子舞に使えませんね?(倭町一丁目所蔵)
 
小腹が空いたのでお祭り広場(栃っ子広場)で栃木市名物の“ジャガイモ入り焼きそば”(350円)を頂きました。
蒸したジャガイモに焼きそばソースがしみ込み、麺との絶妙なコラボレーション!

炭水化物ばかりの食事でお腹も膨れ、栃木市の名産品など物色してから再び大通りへ・・・。
  
上部に神武天皇などの伝説上の人物を載せた豪華な江戸型山車が連なって来ました。(倭町二丁目)

上部の人形は全て江戸城の大御門と冠木門を通れるように上げ下げ出来るカラクリ仕掛に作られています。

静御前の美しい舞姿の人形は珍しく、特に人目を引いていました。(倭町三丁目)
この静御前山車が一番古くて江戸時代の嘉永元年(1848年)に造られました。

鉄杖を持った可愛い手古舞さんが豪華山車の先導を務めます。

女性が加わると一層華やかな祭りになりますね。

動画をご覧下さい。
とちぎ秋祭り 2. 2008年 DSCN3143


蔵の街観光案内所がある見世蔵(店蔵)の前では江戸山車が集まってお囃子の競演「ぶっつけ」が行われていました。

にぎやかなお囃子の音色で“とちぎ秋祭り”は次第に盛り上がってきました。
土蔵造りの街並に豪華な山車が映えて江戸祭りの粋を感じさせます。

栃木市大通りには次から次に山車の巡行が行われています。
 
祭り装束の皆さんが楽しそうに引綱を曳いているのは万町一丁目の天照大神山車。


日本一の桃太郎」山車(室町所蔵)ではお揃いの記念撮影です。
 
桃太郎山車の下にはやはり悪役の“赤鬼”ですね。
その後、室町の桃太郎山車では「きび団子」が見物人に振舞われました。

年少の手古舞さんたちもとちぎ秋祭り盛り立てるため頑張っていました。
 
抜刀して怖い顔はスサノウノミコト(万町三丁目)ですね。ヒッピーとホームレスみたいな髪型!

カラフルな扇をかざして上手に舞うのは地元商店街のオバサマ有志??
 
珍しい山車が現れました。 諫鼓鶏(かんこどり・泉町所蔵・明治7年製)と云うらしいです。
大太鼓の上の乗った大ニワトリ! 
諫鼓鶏はなんでも昔の中国故事にある良い政治が行われ天下泰平の象徴らしいです。⇒ ここクリック。

中国ものでは大きな長柄青竜刀を携えた関羽雲長(右・万町二丁目)や劉備・張飛など三国志登場人物の人形山車も出ていました。
これら三国志山車の完成が日清戦争の勃発時だったので、その後百年間お蔵入りの憂き目にあい、2001年から山車巡行に復活参加したそうです。

左の山車は天照大神。日中友好のお祭りのようです。

山車廻しの動画もご覧下さい。

とちぎ秋祭り 1. DSCN3187


どの山車にも豪華な刺繍水引幕(下段の幕は見送り幕)が飾られて見応えのある山車の巡行です。
華麗な江戸型山車が蔵の街を巡行する様は商業で栄えた往時の栃木を偲ばせていました。

栃木市の山車の歴史は1874年(明治7年)に栃木市にあった県庁構内で開催された“神武式祭典”から始まりました。
初めは東京や宇都宮などから山車を買い集めて祭りを行ったのがきっかけとなり、大工や人形師を呼び寄せて山車を製作して台数を増やし現在は十数台の豪華な山車を誇っています。

帰り際に車を駐車したそばに立つ年代ものの建物を見物。
下を流れるのは県庁堀ですから明治初期にはこの付近に栃木県庁が建っていたのでしょう。
 
木造の確りとした建築物。説明板には「栃木町役場庁舎」と記されています。
大正10年に完成した庁舎。 栃木市は戦災に遭わなかったのが幸いしたのですね。
この様なノスタルジックな建物を見ていると何故か気持ちが安らぎます。

絢爛豪華な栃木市の「山車まつり」(とちぎ秋祭り)は見物する価値のあるお奨めのお祭りです。 とちぎ秋祭りの詳細は ⇒ ここクリック。

これまでは5年に一回の開催でしたが、一昨年から隔年に行われる様になりましたので開催年を確認して下さい。(次回は2010年予定)

2008 12 20(土)  前橋市 無風。 最高気温13℃


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