2014 01 17(金)
日本一短い鉄道・鞍馬山ケーブルの終着駅“多宝塔駅”から直ぐ近くの小高い場所に綺麗な“多宝塔”が拝見出来ます。
標高364mの多宝塔には尊天三尊像(毘沙門天・千手菩薩・護法魔王)が祀られています。
更に、石畳が敷かれた参道を辿ると、沢の横に建てられた“弥勒堂”が正面に出現。
弥勒堂は釈迦入滅から56億7000万年後に、人類を救済するためこの世に出現するという弥勒菩薩を祀っています。
石板敷きの整備された参道を本殿(金堂)に向かって登ります・・・。
途中の木立の中に建てられていた御堂は本堂の東南(巽・たつみ)方向に鎮座しているので“巽の弁天堂”と呼ばれ、福徳・芸妓・知恵など授けるとして信仰されています。
前立ての弁天像の後方扉の中に本物の弁財天が安置されています。
次第に急傾斜になる石段(右側の朱塗り堂は転法輪堂)。正面の大石垣の上が本殿がある境内広場。
石段の途中にある“転法輪堂”の手水舎で聖水を戴き、息を整えてから本堂目指します。
大石垣の少し手前に見えるのが“寝殿”。木曾御料林の桧材を使用し、平安時代の寝殿造りを忠実に模って大正13年に建築。
長い石段も最終段、ようやく最初の目的地の本殿境内に到着します。
石段の終着地の大きな常夜灯(石灯籠)、「東京日本橋久松町 願主・下むら」と刻まれています。
入母屋造りの存在感ある鞍馬寺本殿(金堂)。金堂の標高410m。 鞍馬山山頂の標高は584.
金堂は1971年(昭和46年)に再建された鉄筋コンクリート製の頑丈な建築。 堂前の左右に置かれた厳しい形相の“阿吽の虎”。
京都の寺社見物にはオフシーズンの冬が一番、修験者の聖地・鞍馬山も静かな佇まいを見せていました。
鞍馬寺の寺紋は「天狗の団扇」ではなく、菊花を斜めから見た図柄だと言う説も・・・?
金堂の内部は撮影禁止! 内陣の須弥壇に向かい左に護法魔王尊。右に千手観音、中央に毘沙門天が安置され、その三身尊を一体として“尊天”と云うそうです。
尊天は秘仏ですから拝見は不可。 替りにweb上から拝借した“毘沙門天立像”をご覧下さい。
左手をかざして平安京を見下ろし、都の安寧を鎮護する姿の毘沙門天 左は善膩師(ぜんにし)童子、右は吉祥天。(全て国宝)
因みに、吉祥天は毘沙門天の后(妻)、善膩師童子は善日童子とも呼ばれ毘沙門天の子。
金堂の前庭には六芒星の形をした石組は“金剛床”と呼ばれ。中心に立って願うと成就するといわれる、摩訶不思議なパワースポット。
金剛床の真ん中で気持ち良さそうに記念撮影する女性たち・・・素敵な彼氏が見つかりますよ。
金堂の相向かいの大石垣の上にナニヤラ不思議な石、この場所は“翔雲台”と呼ばれ、天上から本尊様が都の守護の為に降臨される聖域とか・・・。
都の北に位置する鞍馬寺は平安京の北方鎮護のために建てられた寺だそうです。
置かれていた四角形の石は金堂裏から出土した“板石”。平安時代より伝えられた「如法写経会」の経巻を埋納した経塚の蓋石。
板石の下から発掘された経塚遺物の二百余点は全て国宝に指定されています。
金堂の左側に方形に品の良い姿でを見せていた御堂は“光明心殿”。 この堂の本尊は金星から来たと伝えられる“護法魔王尊”。
護法魔王の年齢はいつまで経っても16歳、永遠不滅の青春Sixteen、この護法魔王が鞍馬の天狗に変化したそうです。
金堂の右(東側)奥に密やかに建つ堂宇は閼伽井護法善神社(あかいごほうぜんじんしゃ)。
鞍馬山の大蛇を水守の神“閼伽井護法善神”として祀っています。
龍口から滴る閼伽井霊水(魔王尊に供える水)で身を清めてから参拝。
鞍馬山で修行中の峯延(ぶえん)上人を雌雄2匹の大蛇が襲いますが、上人の法力で雄大蛇は倒されます。
鞍馬の水を絶やさない事を誓い命を助けられた雌の大蛇は、水守神“閼伽井護法善神”として祀られたそうです。
(「鞍馬寺 竹伐り会式」で使用される太青竹はこの大蛇に見立て、水への感謝と五穀豊穣を祈念します。)
雌の大蛇を祀る閼伽井護法善神社の本殿。 鞍馬寺の絵馬は阿吽の虎。 阿は始まりを、吽は終りを現すそうです。
次回も奥の深い鞍馬山を御案内。
2014 03 18(火)記。 前橋市 関東地方春一番 最高気温 20.0℃ 最低気温 4.5℃
おまけコーナー。
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