2011 06 18(土)
日光中禅寺湖畔の名刹・中禅寺では午前10時から「中禅寺観音講大法会」が開催されました。
中禅寺の境内を天台宗の高僧たちが列をなして静々と法会会場の“五大堂”へ・・・。
立木観音堂の真裏の小高い斜面に建っているのが五大堂。(霧で霞んでいます)
日光 中禅寺 中禅寺観音講大法会 1 CIMG5814.AVI
僧侶たちの後に従って五大堂に昇ると真下中央に「立木観音堂」、左に大黒堂、右の大木が「身代わりこぶ」のある杉木。
あいにく、霧で中禅寺湖の対岸まで見ることは出来ませんでした。
五大堂で午前10時5分頃から「中禅寺観音講大法会」が厳かに始まりました。
日光 中禅寺 中禅寺観音講大法会 2. CIMG5848.AVI
観音講大法会と東日本大震災物故者の供養の為の列席者は御焼香が座った席で行われました。
滞りなく観音講大法会も終了、僧侶たちは五大堂(金剛閣)から退出。
日光 中禅寺 中禅寺観音講大法会 3. CIMG5886.AVI
五大堂(金剛閣)の須弥壇に近寄って立派な五大明王像を拝見。
左から金剛夜叉明王(金蓮で見えません)、大威徳明王(見えません)、中央は不動明王。 ロウソクの後ろが軍荼利(ぐんだり)明王、右は降三世(ごうさんぜ)明王。
フラッシュを焚いて御尊顔を拝します。
剣を持った不動明王坐像の前に置かれているのは千手観世音菩薩座像、「観音講大法会」の時だけ置かれるそうです。
別角度から・・・中央の「三界萬霊」の下に「東日本大震災物故者」と記され、東日本大震災で亡くなられた方々の供養も行いました。
五大明王の一番左で見えなかった金剛夜叉明王と大威徳明王の二像。(手振れ画像)
五大明王像の左右には“波之利大黒天”(前立像=レプリカ)と”日光開山・勝道上人”の尊像。
50分間ほどの法会が終了し、五大堂から斜面に置かれた石仏など拝みながら、立木観音堂方面に石段をぞろぞろと下りました。
引き続き、立木観音堂(本堂)横の大黒堂(波之利大黒堂)で護摩供養が行われました。
日光 中禅寺 中禅寺観音講大法会 大黒堂 1. CIMG5934.AVI
中禅寺大黒堂は信仰厚い沢山の善男善女で溢れんばかり、波之利(はしり)大黒天が安置された奥堂の間には護摩壇が設けられ護摩木が焚かれます。
日光 中禅寺 中禅寺観音講大法会 大黒堂 2. CIMG5939.AVI
波之利大黒天護摩供養も終わり、僧正様から東日本大震災に関しての心のこもった法話などが語られて、大黒堂の護摩供養は終了。
大黒殿に置かれていた「十面千手観音像」。
通常は十一面観音で十面とは不思議~と思って、間近で頭部を数えたら全部で十一面有りましたけど・・・。十面千手観音と記されていたからには何か理由があるのでしょうか?
焚いた護摩木の煙が漂う波之利大黒堂奥堂の護摩壇。
最奥の宮殿(くうでん)前に安置されていた秘仏・波之利大黒天、財運・健康運・安産子育・五穀豊穣など諸願成就を叶えると云う有難い大黒天様。
中禅寺大黒堂に行けない方は、この波之利大黒天様画像に願掛けするだけでも沢山の御利益が得られます・・・。
波之大黒天は奈良時代に日光開山の勝道上人が男体山頂を極めんとして難儀している時、中禅寺湖の波の上に大黒天が現れ、勝道上人を護持し登頂に導いたことから、その御姿を上人が刻んだ大黒天像と謂われています。
次回は中禅寺湖上で行われた「地蔵流し」編。
2011 06 24(金)記。 前橋市 最高気温38.3℃ 昨日に引き続き猛暑日!!
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