2017 04 03(月)
群馬県上野村で昔から行われていた伝統行事、月遅れのひな祭り「おひながゆ」が4月3日(月)に開催されました。
前橋市を早朝5時前に出発、藤岡市ー鬼石町・八木沢ダムー万場町ー上野村のルートをひたすら走り抜け上野村乙父(おつち)地区に到着したのはまだ薄暗い6時30分。
国道299号(西上州やまびこ街道)から超急傾斜の狭い坂道を細心の注意を払って下ると会場の神流川河川敷へ。
河川敷には20台ほどの車が駐車、こんなに朝早くから「おひながゆ」見物に来ている沢山の人達がいるのには少々驚かされます。
乙父地区の人達が「おひながゆ」で使う御粥(おかゆ)やジャガイモ・鰯(いわし)の丸干しなど火にかけて祭りの準備。
竈(かまど)など煮炊きに使うの火処は全て河原の石で造ります。
気温-2℃の神流川河川敷で見物客は河原の焚火で暖を取りながら「御雛粥」(おひながゆ)開始まで待機・・。(トイレ無し、国道の公共トイレは小便のみ使用可)
朝6時45分ごろ、左右を山で囲まれた谷合いの上野村乙父(おつち)地区の集落にも徐々に朝日が差し始めます。
7時30分頃に「御粥」が炊き上がり、味噌汁・鰯・漬物などと共に「おひながゆ」に供すため椀に盛り付けられ舞台となるお城に運ばれます。
「おひながゆ」を手伝った地区役員の方々が姫様の毒見役を兼ねて先に食事を頂きます。
いよいよ「おひながゆ」の開始! 見物客やカメラマンが一斉に「おひながゆ」の舞台になる「お城」を取り囲みます。(7時50分頃)
沢山のカメラマンに取り囲まれた「おひながゆ」の舞台。
河原の石を円形に組上げた「お城」の中で、子供たちはコタツに入り「お粥」を食べながら雛祭りを楽しみます。
「おひながゆ」は「お城」の中で「カルタ」や「福笑い」「すごろく」などで遊びながら楽しい時を過ごす子供たちの春風物詩。
「お城」の一角に設けられた石の祭壇には対岸の丘に鎮座する天神社を向いた男雛だけが飾られています。
その昔、神流川の上流から流れてきた姫様を岸に引き揚げ、石垣で囲った中で御粥を食べさせて助けたと云う故事に由来する春の伝統行事。
子供たちの無病息災と健やかな成長を願う「おひながゆ」は毎年月遅れの4月3日に行われます。
以前はこの流域の幾つもの集落で行われていましたが、近年は少子化で上野村乙父地区だけの行事となり、国選択無形民俗文化財に指定されている貴重な行事。
こちらの「お城」の祭壇でも男雛様だけ・・・姫雛が無いのには何か謂われがあるのでしょうか?・・不思議。
以前はこの河原だげでも七個の「お城」が造られ、一つの城に約8人が入り子供たちの笑い声で賑やかな「おひながゆ」だったのだとか・・・。
現在は河原に3個の「お城」を残すのみ・・・・・今回使われたのはその内の2っの城だけでした。
都市部では実感がない少子化、過疎地域では伝統行事さえ廃止に追い込まれる危機的な事態です。
少子化で地方から日本の衰退が始まっています、無能無策で高給取りの少子化大臣など廃止ですね。
手前の3個目の「お城」は子供が居なくて使われず、主(あるじ)不在の「お城」は寂しい限りです。
春が待ち遠しい上野村乙父地区(国道299号線から遠望)。 直近に日航機事故慰霊の園、車で10分ほどで日航機墜落現場の御巣鷹尾根があります。
非常に珍しい月遅れの雛祭り「おひながゆ」、早春の山野の息吹きを感じながら上野村を訪ねては如何でしょうか・・・。
上野村乙父地区の「おひながゆ」会場。(右の赤矢印 小さな円形が「お城」)
みんなで楽しいひと時 乙父のおひながゆ。(上野村)
「おひながゆ」(上野村商工会)
http://uenomurashoko.com/bunka/06.html
乙父の「おひながゆ」。(日本伝統文化振興機構)
http://www.jtco.or.jp/japanese-culture/?act=detail&id=89&p=0&c=19
2017 04 06(木)記。 前橋市 花 最高気温 20.3℃ 最低気温 8.3℃
日本の人口減少問題。
http://www.mag2.com/p/money/214300?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000115_sat&utm_campaign=mag_9999_0422&l=jbz081f445
安倍首相の信任厚い今村ブチ切れ激昂大臣が質問記者に「うるさい・・・」!!怒り狂って質問を打ち切り退室(17/04/04)
政治資金で“飲み放題”! 今村復興大臣。
http://news.livedoor.com/article/detail/12903276/
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横断歩道の上で停車すると・・・。
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