2014 05 08(木)
鎌倉幕府倒幕へ挙兵した新田義貞公の義挙を偲ぶ“生品神社 鏑矢祭”は毎年5月8日に開催。
生品神社の境内に祭り関係者・来賓や見物客など集まり、鏑矢祭の開式(10時頃)を待ちます。
祭神の供物には清酒や尾ビレが立った大きな鯛も・・・・・実に美味しそう。
若い神主でしたが堂々とした風格で祝詞奏上。 太田市の市長も榊を献じて拝礼。 鏑矢祭の成功と安全を祈念して修祓の儀。
新田義貞を始め、山名・世良田・里見・岩松・・など新田一族の幟旗(のぼりばた)と鏑矢祭関係者が一同に会した生品神社社殿前。
「新田義貞公挙兵650年記念碑」の脇では勇壮な“上州新田太鼓”の華麗な撥(バチ)さばきが御披露。
太鼓が鳴り響くなか、弓矢を携えた黒袴姿の小学生の隊列が堂々の入場。
生品神社拝殿前に到着後、全員で皇居遥拝。(戦前回帰の尊皇教育みたいで不気味)。
指導役の「式師」(茂木氏)が代表して四方に矢を放ち、諸霊を鎮め鏑矢祭挙行を祈念。
生品神社社殿から社務所前広場に小学生の弓矢隊が到着。
整列の後、魚鱗と鶴翼の陣形を作り、矢を射る準備はOK、真剣な面構えは若武士風で頼もしい・・・。
鎌倉の方向に向かって「天誅!」の掛け声と共に、全員が一斉に矢を放ちます。(矢射は2回)
今年の鏑矢祭の主役は地元の生品小学校6年生の男子54名、この日の為に放課後行った猛特訓は7回。
生品神社 鏑矢祭 2014年(平26)5月8日(木)
放たれた矢は直ぐに拾われ、縁起物として大切に持ち帰ります。
鎌倉に向って矢を射た後、「エイエイオー・・・」の掛け声を挙げながら、「式師」を先頭に再び生品神社社殿へ。
「エイエイオー」の掛け声が境内に木霊(コダマ)する中、弓を高く挙げながら社殿をぐるりと一周。
生品神社社殿前に整列し、挙兵681年目になる今年の“鏑矢祭”の終了を報告、本日の祭り行事は全て完了。(11時30分)
その後も、社務所前広場で太鼓演奏などのイベントが続きます。
1333年、時の鎌倉幕府を倒すため、この地の新田郎党150騎で兵を挙げ、後に越後新田一族が加わり約4500騎で鎌倉を攻略。
新田義貞公が戦の吉凶を占う矢を鎌倉に向けて射た故事に由来する“生品神社 鏑矢祭”は初夏の訪れを告げる風物詩。
新田義貞公の守り本尊の新田触不動は⇒ここクリック。
鏑矢祭の弓矢で新田公を偲ぶ筆者。
東群馬にお出かけの際は“生品神社”に立寄り、古の南北朝時代に想いを馳せては如何でしょうか・・・。
次回は日本初のマラソン「安政遠足」(あんせいとおあし)。
2014 05 23(金)記。 前橋市 最高気温 24.2℃ 最低気温 13.7℃
おまけコーナー。
お利口なヨークシャー・テリア犬。
3 lb yorkie and his 30 lb carry on