2012 06 27(水)
葛飾柴又の“矢切りの渡し”から急遽戻って、山本亭に隣接した柴又公園にある“寅さん記念館”を見物。(開館時間 10時~17時)
寅さん記念館の入り口では寅さんが看板を取り付けていました。 壁際から見上げてやっとお顔が拝見できました。
看板取り付けの寅さん像の真下に寅さん御愛用の雪駄(セッタ)が片方だけ置かれ、誰でも足を入れる事が出来ます。
では、寅さんの雪駄を履いて閉館間際の「寅さん記念館」に入館致します。(料金500円)
寅さんの「男はつらいよ」シリーズの撮影現場が作られ、山田洋次監督が腰掛けたディレクターチェアー・メガホンなども展示。
大道具・小道具・照明係りなど撮影スタッフの働きが垣間見られます。
撮影セットは柴又帝釈天と参道の名物・草団子店「くるまや」が出現します。 写真のマドンナ役は浅丘ルリさんでしょうか。
懐かしい草だんご「くるまや」のセットは大船撮影所から移設。 今にも寅さんや御前さまが顔を出しそうな雰囲気。
店内には団子・お餅の製造機なども置かれ社会勉強にもなります。
大きなジオラマで帝釈天参道商店街が再現され、各店舗の商い様子も間近に見られます。
稲荷神社と境内の露店など凝ったジオラマも俯瞰できます。
昔懐かしい洗濯風景、手動ポンプ井戸の横で竹竿に濡れた衣服を乾かす様子がリアル。
下町情緒たっぷりのジオラマを見ている頃、午後5時の閉館のアナウンス。
見物客は一人も居ないので撮影には事欠きませんが、係員からは早くして下さいと声かけられて・・・。
急ぎながら館内を廻ります。
明治32年~大正2年の間、金町から柴又までの1.5kmを営業した人車鉄道の模型。
車 寅次郎が路上で叩き売りしていた怪しい品の数々と啖呵売り口上書。
啖呵売 ~ 男はつらいよ 渥美清
男はつらいよ 寅次郎口上 フル
映画「男はつらいよ」で使用した小道具類を見ていると映画の場面が脳裏をよぎります。
柴又八幡神社古墳から出土した「帽子を戴いた埴輪」(古墳時代後期、6世紀後半)は寅さんそっくりです。
帽子付き埴輪は極めて貴重で、発見された日が平成13年8月4日で奇しくも渥美清さんの命日だったそうです。
また、正倉院の戸籍帳簿に今から1300年前、柴又の地に「トラ(孔王部刀良 アナホベのトラ)」と「サクラ(孔王部佐久良売 アナホベのサクラメ)」という人が居たと記されているそうです。
埴輪と云い、万葉時代のトラ・サクラと云い、昔から柴又の地には寅さんと深い縁があった事が伺えます。
「男はつらいよ」シリーズの第一作「男はつらいよ」から最終48作「男はつらいよ 寅次郎紅の花」までのポスターが壁面を飾っていました。
寅さん「男はつらいよ」を飾った歴代のマドンナたち・・懐かしい顔ぶれ。 閉館時間を10分過ぎて退館、外壁を飾る寅さん帽子とトランクに見送られながら京成柴又駅へ・・・。
面白くて懐かしい「寅さん記念館」、柴又へお出掛けの際はぜひ訪ねて下さい。
2012 07 22(日)記。 前橋市 最高気温24.3℃ 最低気温17.7℃
おまけコーナー。
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