ツトムさん家の写真日記。

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第499回 秩父霊場巡礼の旅。 五番札所 語歌堂。

2010-03-30 22:18:42 | 旅行

2008 03 23(日)

秩父霊場巡礼の旅は五番札所の臨済宗小川山長興寺の語歌堂(ごかどう)へ・・・。
時刻は午後3時、山国秩父の日差しはすでに夕陽模様。

一番~四番札所までは混んでいましたが、時刻は遅いし離れた場所にある五番札所の語歌堂はほとんど人気(ひとけ)がありません。

木立も無くさっぱりとした境内、朱塗りの山門から入山。
 
語歌堂山門には「阿吽」(あうん)と「二王尊」の板額。二王尊とは怖い顔した仁王様なのでしょう・・・。
語歌堂に祀られているのは七観音の一尊に数えられる
准胝観世音菩薩。(じゅんていかんぜおんぼさつ)

マンガチックであまり怖くない仁王様ですが、不心得者が入らない様に手を突き出して入山禁止のポーズ。
 
語歌堂山門(仁王門)を通って境内へ・・・。

三間四面の堂々とした語歌堂。五色の幕が総開帳の華やかさを添えていました。


語歌堂正面に立てられた願い柱から本尊・准胝観世音を結ぶ「願い紐」を手にした筆者は読者皆様の御健勝を心からお祈り致しました。
 
准胝観世音のお手元に願い紐はちゃんと繋がっていましたから、願いは届いた事でしょう・・・。
五番札所・語歌堂の准胝観世音は別名「子返し観音」(行方不明になった娘探しに信濃からやって来た老婆が、ここの観音様に願を掛けると観音の霊験で娘と再会できました。)とも呼ばれ、坂東・西国・秩父の百観音の中でも珍しい貴重な観音様なのです。


語歌堂に掲げられた御詠歌額には「ちち母の めぐみもふかき 語歌堂 大慈大悲の 誓いたのもし」と・・・。 御詠歌額は文化年間に寄進され、願主は江戸の堺屋七兵衛。

語歌堂五香堂とも言われます。
ここの御詠歌に似ているのが和歌山県にある西国三十三観音の三番札所・風猛山粉河寺の御詠歌「父母の 恵みも深き 粉河寺 ほとけの誓ひ たのもしの身や」。


普段は長興寺が管轄する無住寺なので、語歌堂の至る所に千社札が貼られ見苦しく悲惨な状態になっていました。
 
観音様が嘆いています、文化財の景観を損なう自分勝手な千社札貼りは止めてください!! 貼りたければ自分の家に沢山どうぞ・・・。

語歌堂にも“秩父三千女”さん寄進の大きな絵馬額が飾られて・・・。

「その昔、旅僧に化身した観音様がこの御堂を訪れ、長興寺の大檀家だった本間孫八と夜を徹して和歌を詠み語り合いました。 翌日の夜明けには旅の僧は見当たらず、ただ和歌を詠み合った記憶だけが孫八に残り、旅僧が観音菩薩の権化だったのではと思った孫八は御堂を語歌堂と名付けました。」・・・語歌堂の名前の由来ですが、旅の僧侶は観音様とか聖徳太子だったとかの説があります。

第五番札所になる語歌堂の霊場札は250mほど離れた長興寺の札所で受け付けています。


平成20年3月23日の秩父霊場巡りは五番の語歌堂まで、3月30日には六番札所から巡礼の旅を続けました・・・。

2010 03 30(火)記。  前橋市  最高気温10.7℃

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春なのに  柏原芳恵