ツトムさん家の写真日記。

写真いっぱいの楽しい日記です。(全面表示でご覧下さい)

第431回 日本一の大凧合戦 上。 新潟県白根市 笹川邸。

2009-06-10 18:13:18 | 旅行

2009 06 07(日)  

空に揚げる凧のお祭りが越後で開催されると聞いたので、CO2の排出もなんのその車を飛ばして新潟県白根市へ・・・。(現在は市町村合併で新潟市南区白根)

日曜日ですから何処まで行っても高速道は1000円、前橋ICから巻潟東ICまで本来は4850円。
これじゃ環境にやさしい電車やバスなどを利用する人は皆無ですね。
おバカな自民党の選挙対策目当ての場当たり政策で地球温暖化は益々進行中。
オマケに高速道を安くしたツケは自動車を使わない人も含めて税金で補填です。

100年に一度の不況を御題目に税金のバラマキ政策でお先真っ暗、近々に消費税の大増税(10~15%)は必至、南無妙ホウレン教の手先・公明党に振り回される自民与党は日本を破滅させる気か・・・。

環境破壊とは知りつつも千円高速を甘受して、越後は新潟の田園地帯にある白根市に10時半に到着。

目指す白根大凧合戦は午後1時からなので白根市郊外の豪邸を見学訪問。

日本海側の米作地帯には数々の大豪邸がありますが、白根市にも江戸時代に建てられた笹川邸と云う大豪邸があるのです。

笹川家住宅の場所は新潟市南区味方216. TEL 025-372-3006
四面周囲を掘割で囲まれた笹川邸は国の重要文化財に指定されています。
真新しい茅で葺き替えられた門の前に無料P場。

笹川邸門前で入場料500円支払って邸内へ。(曽我・平澤記念館入場料も含む)

門を入ると大きなお寺風ながっしりとした母屋が正面に・・・。

左に見えるのが正玄関、家人などは右手の通用口を使ったそうです。

正面玄関の真上にあるのが笹川家の紋所・武田菱!
上杉謙信公の越後で武田菱とは驚きです。
 
一般人の入る通用口の前ではサツキ展。 丹精込めた見事なサツキを暫し観賞しました。

通用口から中に入ると先ず眼につくのが煤けた太い柱と梁。

雪国越後の長年の風雪にも耐えてきた堅牢な木組みの構造に感動を覚えます。

通用口から入った三和土(たたき)土間から畳敷きの広間へ・・・
ここで係員の女性がお抹茶券を販売中。
高速の長旅での疲れを癒すため、お抹茶を頂く事にして茶券を購入しましたが、ナント和菓子まで付いた抹茶がたったの100円!!
 
お茶券を握り締めて広間から続く三の間へ。
玄関の正面に位置する三の間ではカラクリ人形が展示されていました。
カラクリ人形の実演は午後1時から・・午後1時は白根大凧合戦の開始時刻なのでカラクリは見れませんでした。

三の間に続く次の間(二の間)の外側に緋毛氈が敷かれ、新緑に囲まれた瓢箪池のある庭園を見ながらここで抹茶タイムです。
 
本格的な和菓子が添えられたお抹茶で、なんと驚きの・・100円!
係員に「安すぎるのは良くないよ」と思わず云ってしまいました。
300円が適正値段かと・・・。利益が出たら文化財の保存修復に。

こちらが次の間から見た殿様が宿泊した上段の間。二方面が庭園の角部屋です。
 
「三の間」の床の間壁には(まんじ)くずれ文様。良く見ると越後らしくの文字の連続にも見えます。 係りのオジサンが妻に熱心に説明していました。

母屋から居室部への廊下に珍しい物を発見!
江戸時代の防火用具“竜吐水”。
現代の消防ホースでしょうか・・・昔ですから手動ポンプです。
笹川邸は1819年(文政2年)に母屋が火災で全焼。1826年に今ある母屋が再建されたので防火には殊更気配りをしていたのでしょう。
 
廊下の片隅に全部木製の手洗い場と風呂場も見られます。

廊下を渡って母屋の裏にある居室部へ・・・。

笹川邸を建てた笹川家は安土桃山時代に信濃からこの地に移住し、江戸時代には味方(あじかた)地方ヶ村を束ね約8000石の年貢米を取り扱った大庄屋でした。
治めた村々の警察・裁判・行政権を司った代々の名豪農だったそうです。

囲炉裏を囲んで笹川家の人々が談笑する姿が眼に浮かびます。

煤で黒くなった囲炉裏部屋から外を廻って笹川邸の裏側に行きました。

昔は年貢米を収納したのでしょうか、邸内には白壁が美しい土蔵群が立ち並びます。
 
今はお米の代わりに笹川家が使用した品々が無造作に展示されていました。
この壷は梅干壷ではありません、 なんと死者用の骨壷なのです。
じっと見ていると骨壷から幽霊の手が・・・。

豪農・笹川邸の一角に「曽我・平澤記念館」があります。
記念館の前庭には平澤 興(左)と曽我 量深(右)両氏の銅像。

新潟の有名人と云えば田中 角栄か三波 春夫・小林 幸子しか知らない筆者には両氏の事が全く解りません。

平澤 興氏は京都大学医学部卒業、脳神経解剖学の世界的権威者とか。
京都大学学長を勤め、昭和45年に勲一等瑞宝章を授与された偉人です。
山下 清画伯に脳神経学を教授しているのですから大変立派な学者ですね。
 
片や曽我 量深氏は仏教学を志し、真宗大学・東洋大学で教鞭をとり、大谷大学の学長をも勤めた大先達。
昭和40年に勲三等瑞宝章を授与されました。
新潟人は雪国育ちのせいか辛抱強くてねばり強くてエライですね!

豪農・笹川邸を見学し、車を駆って次なる目的地・「しろね大凧と歴史の館」へ・・・。

2009 06 10(水)  前橋市  最高気温24℃ 本日梅雨入り宣言。

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