ツトムさん家の写真日記。

写真いっぱいの楽しい日記です。(全面表示でご覧下さい)

第407回 群馬県館林市 館林市歴史散歩道。

2009-03-10 19:03:05 | 旅行

2009 02 14(日)

館林ひな祭り”を見物してから、館林の旧跡など訪ねて散策しました。

最初に訪ねたのは1907年(明治40年)に開通した東武鉄道の館林駅
東武伊勢崎線・佐野線・小泉線が乗り入れている重要なハブ鉄道駅です。

現在の駅は昭和12年(1937年)に完成したモダンな駅舎をそのまま使用中。
昭和の面影を残し、ほのぼのと旅情を誘う駅舎は1998年に「関東の駅百選」に選定されました。
 
館林駅前のバス発着場にはお馴染みのタヌキ像がタマタマ丸出しで乗客をお出迎え・・・。

駅前通を左折し、良く整備された小奇麗な“歴史の小径”に歩を進めます。
 
小径の先に見えたのは竜の井」。
この場所はかっては善導寺の境内でした。
ツツジヶ岡にある城沼に棲む竜神の妻が善導寺の法話で迷いから救われたお礼として、寺を守護する為この井戸に入ったとの伝説から竜の井と呼ばれるようになりました。

最近建てられたものですが、堅牢な造りの井戸櫓です。上部四面には透かし彫りの竜。迫力満点で見応え充分でした。


歴史の小径を辿って次に見えたのは昔しの造り酒屋。
屋号は丸木屋と言い、江戸時代に建てられた造り酒屋で国の登録文化財に指定されています。(昭和29年に分福酒造と改称、現在の名は毛塚記念館)
 
建物の奥に酒造りに用いた井戸があります。この井戸も“龍水の井戸”と名付けられていましたから“竜の井”と地下水脈が繋がっているのでしょう。
入口の横木に彫られた獅子像は江戸の粋を感じさせます。

更に歴史小径を東方面に歩くと、肴 町(さかなちょう)の石標。
江戸時代にはこのあたりは魚を商いにする店があり、町名の語源になっています。


 
肴町で大きく目立つのは旧二業見番組合事務所
二業とは芸妓屋業と甲種料理店(料亭など)のこと。
一階で芸妓の手配などを行い、二階では舞台が設えられ踊りの稽古や組合の会合に使用されました。

華麗な唐破風のある車寄せ、二階の左右には切妻の千鳥破風、最上部に入母屋造りの大屋根をのせた重層造り屋根が特徴な二業見番は昭和13年に建てられました。
 
屋根先には牡丹花の飾り瓦。 往時の華やかさが偲ばれます。
この外観は当時の歌舞伎座を模して造られたそうです。

旧二業見番組合事務所の脇に建つのは外池商店(とのいけ)。
昔しは和泉屋と称し、酒や醤油の醸造を営んでいた町屋の商家です。

 
外池商店の横町で出会った猫。 カメラを恐れる様子も無く穏やかな猫でした。

歴史小径は昔のままの曲りくねった道。

案内パンフには載っていない昔風なお店が沢山あり、見る人を飽きさせません。

昨年掲載しました江戸時代の武家屋敷武鷹館も歴史小径沿いにあります。

去年見物しましたので簡略に内部を拝見。
 
武鷹館の母屋でも雛祭りの最中。
これから幼稚園児が来て雛人形を飾るとかで、雛壇の中程が空いています。
親切な管理人さんに茶菓子の接待を受け旅の疲れが解けました。(有難う御座いました。)

歴史小径を武鷹館から東へ進むと館林城の三の丸に入る土橋門が見えてきます。

館林城の正門は千貫門と言い、この土橋門は通用門の役割を果たしていたそうです。

昭和58年の復元再建された土橋門は門前の堀に架かった土橋から橋名がつけられた由。
真っ白な城壁に穿たれた丸・三角・四角の銃眼が戦への防備を物語っていました。

館林市にはまだまだ見所が沢山あります、皆様も一度は館林をご覧になっては如何でしょうか・・・。

2009 03 10(火)  前橋市  最高気温17℃ 春が来た。

おまけコーナー。

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