11月11日(日) 格安バスの旅も終盤にはいり、会津の鶴ヶ城の見学のあと、太平洋岸の小名浜経由“袋田の滝”へ・・・。
最近全線開通した、磐越高速道をバスは雨の中、一路小名浜方面へ急ぎました。
今回のバス旅は不思議なことにバスに揺られている間はいつも雨。
磐越高速を走っている時も文字通りの土砂降りの雨です。
1時間半ほどで美空ひばりの「みだれ髪」の唄で有名になった塩屋埼に到着。
ここでも有難いことに運良く雨はあがりましたが、海は穏やかながらもにぶい鉛色。
海に突き出した断崖絶壁(海抜73m)の上に立っている塩屋埼灯台は明治32年開設、映画“喜びも悲しみも幾く歳月”の舞台にもなった場所です。
マイクを持った美空ひばりさんの像はステージ上の東京キッドの姿ですね。
美空ひばりさんの遺影碑に立つと自動サウンドシステムで大ヒット曲「みだれ髪」が流れました。
“♪ 髪のみだれに手をやれば 赤い蹴出しが風に舞う 憎や恋しや塩屋の岬~♬”。今にも泣き出しそうな暗い空の下、しみじみ胸に迫る名曲です。
塩屋埼を駆け足で見終わり、小名浜港へバスは急ぎました。
小名浜魚港隣りの“いわき らら ミュウ”と云う広い海鮮市場に着き、買物兼昼食の予定。
海を埋め立てた広大な敷地に海鮮市場はあります。
数十台のバスが所狭しと駐車し、乗客は我先にと魚屋のなかに・・・。
にぎやかな屋内には色々な魚貝類が並べられ、売り子の声が響きます。
デカイ烏賊(いか)です。 赤いから赤イカだそうです。
一パイ22000円では誰も買う気になれません。 客寄せの巨大イカでしょう。
一人旅の男には海鮮市場は用がありませんから、隣りの魚港見物へ・・・。
曇天模様の小名浜漁港の遠望です。 右のタワーは“いわきマリンタワー”です。
海抜106mの三崎公園の上に高さ60mのタワーですから、晴れた日はきっと素晴しい眺望でしょうね。
昼食までブラブラと小名浜魚港を散策です。
後部が開口された漁船です。後ろから鯨を引き上げるのでしょうか?底引き網船でしょうか?
いろいろな珍しい漁船が岸壁に停泊していました。
大きな漁船ですが、沢山の集魚灯を付けていました。
イカ釣り船でしょうか? 2年前に下北半島へ旅した風景を思い出しました。
小名浜漁港で小一時間をつぶしてから、1時半からの遅めのランチタイムです。
“いわき らら ミュウ”の食堂街の中にある海鮮レストラン“nancoo.・ナンクー”に案内されました。
バスツアーのランチは海鮮定食です。 魚貝類は流石に新鮮そのもの!
ナンクー特選のイカの塩辛は塩分超控えめの絶品ものでした。
小名浜魚港で海鮮ランチを頂き、皆さん海産物のお土産を沢山バスに積み込んで最期の観光目的地“袋田の滝”へ・・・。
一泊二日にしては、かなり無理な行程ですから袋田に着いた時は夕刻です。
人気の途絶えた観光土産店に沿って歩きます。
袋田の滝からの流れる滝川の両岸は紅葉が真っ盛り! でも、少し暗すぎです。
大人の足で7~8分歩くと、大きなトンネルに出合いました。
袋田の滝専用の有料トンネルですね。長さ276m・高さ3m・幅4mの人専用隧道。
トンネルを進むに従ってヒンヤリとした風が吹いてきました。
トンネルの突き当たりを右に折れると眼前にドカ~ンと大瀑布!!
これが名高い“袋田の滝”!!
轟々と大音響を響かせながら岩肌を流れ下る様は感激の言葉も出ません。
袋田の滝は幅73m・高さ120m、岩盤を四段に落下するところから別名“四度の滝”とも言われ、日本三名瀑の一つの数えられています。
滝の下流の吊橋にはトンネルの中ほどから行けました。
この上流には人家は無いので滝水は綺麗に澄んだ流れです。
袋田の滝と滝展望台を下流の吊橋から見上げました。
夕刻の暗い谷間ですから、滝に向かって夜間照明が煌々と照らしていました。
華厳の滝と那智の滝と並んで日本三大名瀑と呼ばれるだけあって、迫力ある滝の流れは素晴しいものでした。
袋田の滝を午後五時過ぎに出発、途中東北高速道の上河内SAで夕食を摂り、昨日の出発駅に到着したのは夜の9時30分。
少し強行軍の一泊二日4食付バスの旅でしたが、勇壮な奇祭・須賀川松明あかしや裏磐梯五色沼・会津鶴ヶ城・塩屋崎・袋田の滝など盛り沢山の面白い充実した旅になりました。(終)
2007 12 01(土)記。 前橋市 時々 最高気温16℃。
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