うつしよを業に生き抜き武将らは
高野の墓に揃ひて眠る 樋田哲仙
高野山奥の院は西方浄土の世界がある。戦国時代群雄割拠に明け暮れた武将たちも死後は一箇所に終結して静かに眠っているからだ。命を奪い、命をとられた相克の世も黄泉の世は世俗を超越して、何事もなかった静寂な世界を作り出している。信長と光秀も、三成と家康も、勝家と秀吉も奥の院には同化している。
高野の墓に揃ひて眠る 樋田哲仙
高野山奥の院は西方浄土の世界がある。戦国時代群雄割拠に明け暮れた武将たちも死後は一箇所に終結して静かに眠っているからだ。命を奪い、命をとられた相克の世も黄泉の世は世俗を超越して、何事もなかった静寂な世界を作り出している。信長と光秀も、三成と家康も、勝家と秀吉も奥の院には同化している。