哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

ふるきよき 龍太(書)

2009-01-02 07:31:56 | 
ふるきよきころのいろして冬すみれ      飯田龍太

 人は誰でもよき時代の記憶があるものだ。しかし、そのときは決してよいとは気づかない。むしろ、悩み多く、苦しみと思いがちなものだ。青春時代は特にそれが強い。それらも老齢になると懐かしさが出て、あののころは良かった回想に変る。スミレは多年草で春の草花。冬とことわりがあるから春間近の薄紫が目にとまったのだ。