哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

匙重く 時彦(書)

2009-01-08 07:35:50 | 
匙重くなりて葛湯の煮えにけり        草間時彦

 葛湯に砂糖を入れて熱湯を注ぎ、匙(さじ)でかき混ぜていると粘りが出てきて出来上がりである。初めは湯を混ぜるだけだから軽いが、粘りで急に匙に抵抗感が出たところを句にしたものだ。子供のころ病気になると、母が作ってくれた記憶があり、病人食だと理解した。吉野を訪ねると、特産として良質の吉野葛がみやげ物店で売られている。