匙重くなりて葛湯の煮えにけり 草間時彦
葛湯に砂糖を入れて熱湯を注ぎ、匙(さじ)でかき混ぜていると粘りが出てきて出来上がりである。初めは湯を混ぜるだけだから軽いが、粘りで急に匙に抵抗感が出たところを句にしたものだ。子供のころ病気になると、母が作ってくれた記憶があり、病人食だと理解した。吉野を訪ねると、特産として良質の吉野葛がみやげ物店で売られている。
葛湯に砂糖を入れて熱湯を注ぎ、匙(さじ)でかき混ぜていると粘りが出てきて出来上がりである。初めは湯を混ぜるだけだから軽いが、粘りで急に匙に抵抗感が出たところを句にしたものだ。子供のころ病気になると、母が作ってくれた記憶があり、病人食だと理解した。吉野を訪ねると、特産として良質の吉野葛がみやげ物店で売られている。