キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

大乗仏教―ブッダの教えはどこへ向かうのか 佐々木 閑著

2019年03月22日 | ☆読書
大乗仏教―ブッダの教えはどこへ向かうのか (NHK出版新書 572)
佐々木 閑
NHK出版



NHKの「100分de名著」という番組がなかなか面白い。
といいつつ、私の生活リズムに合わないようで見逃してしまうことの方が多いが。

いつだったかこの佐々木先生の担当された「般若心経」の回を見て、わかりやすい語り口が印象に残っていた。
この先生は、もともとは京大の工学部出身。
お寺に生まれたからのちのち仏教の道に入ることになったのだろうと想像するが、とても論理的に話をする人なので、門外漢にもわかりやすい。

期待通り、わかりやすく痛快だった。
サクサク読めたし、私の長年の漠然とした疑問をズバリズバリと解決してくれている。

●なぜお経はあんなにたくさんあるの?
●なぜ「なむあみだぶつ」と唱えるだけで救われるというの?
●お題目を唱えるだけでいいってどういうこと?
●お釈迦様は人間なのに、仏様っていったいなに?
●なぜ仏様の種類がたくさんなるの?

こんなことを疑問に思っている人におすすめ!

日本は間違いなく「仏教国」なのに、日本人は仏教について学ぶ機会が少ない。
仏教の歴史をざっと眺めるのにとても良い本。
信仰とはまた違う視点で宗教を見ることも大切だと思う。






私が買ったのは新書版だけど、100分de名著のムック本も出ている。2017年版。
新書は、このムック本を少し進化させたものだと前書きにあったので、そちらを買った。
ムック本の評判がとても良かったので、加筆したのだそう。新書は今年出たばかり。

別冊100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した (教養・文化シリーズ)
クリエーター情報なし
NHK出版








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