キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

「ぜんぶ1986年」世田谷美術館

2017年01月16日 | ☆おえかき
1986年、どんな年だったか覚えていますか?

チャレンジャー号の爆発事故。
フィリピンのマルコス大統領が失脚。
男女雇用機会均等法施行。
ハレー彗星の最接近。
チェルノブイリ原発事故。
写ルンです発売。
天空の城ラピュタ公開。
土井たか子社会党委員長に。
NTT株売り出し。
三原山大噴火。
流行語大賞は、究極、新人類、激辛など。

 
 (世田谷美術館企画展パンフレットより抜粋)






全国的に大雪の降った週末でしたが、東京はからりと晴れていました。
寒かったけど。
そんな日曜日、世田谷美術館に行ってきました。開館から30年ということで、総ざらえ的な展覧会、企画展二つをやっていました





一つは、収蔵品を5つの物語に分けてみせるという企画。
これは、世田谷美術館が収蔵に力を入れているというフランスの「素朴派」の作品を中心にして、国内の作家との関連も見せてくれるものでした。アンリ・ルソーとか「素朴派」っていうんだー。知りませんでした。「素朴派」というのは美術の専門教育を受けることなく作品を作ることになった作家たちのことを指すようです。その作品は、力にあふれててなんだか勇気が湧いてきます。(自分にもできるかも!とか錯覚させてくれる・・)

絵画ではないのですが、桑原甲子雄という人が1936年に撮影した世田谷ボロ市の写真もあり、食い入るように見てしまいました。今日見た中で私はこれが一番良かった。自分の親も生まれていない時代の日本の生活の一場面なんて、映画の中でしか見られない、想像も難しいものなのだけど、その写真はまるでつい10年前くらいのように見えました。1936年って言っても今と大して変わらないのですね。

 ワタクシ的メモ
 世田谷線松陰神社前駅の駅ナカ広告、やはり三軒茶屋地区の広告が出るんだ。
 蕎麦屋でシナソバ10銭、ワンタン10銭。
 値段は変わっても、割りばしのさし方、しょうゆの瓶など変わらない。
 蕎麦屋の丸椅子は、籐編み座面のしゃれたもの。



それと、世田谷美術館が開館した1986年にスポットを当て、その年に制作された作品をずらりと並べる企画もありました。横尾忠則がこの美術館でライブで制作した作品や、美術館自体の建築としての作品などなど。

絵画に混じって、赤瀬川原平氏らの「路上観察学会」の作品もありました。「学会」だから「作品」ではなく「研究発表」というのがふさわしい?トマソンとか懐かしい!私もずいぶん影響を受けました。今もそういう視点で街を見たりします。これも1986年に始まったのですね。


見終わってアンケートに答えたら、次回の展覧会の招待券がもらえました。
暮らしの手帖の花森さんの作品展でした。ラッキー♫




2 コメント

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Unknown (Lucy)
2017-01-16 09:21:26
86年…。
うーん、高尾の山の中に住んでいたので、毎日部屋にこもって絵ばかり描いている、非常に出不精な生活をしていた大学生でしたw
バイトもせず、絵を描くか(殆ど漫画だった気がする)本を読むかで明け暮れていました。
今思うともったいなさすぎて涙が出ます。
もっと電車に乗っていろんなところに行け、と当時の自分に説教してやりたい。
でも夢の遊眠社の大ファンだったので、その公演と劇団員(段田安則さん、上杉祥三さん、円城寺あやさん)がやっていたラジオ短波の公開放送はまめに通っていました…。
ああ、あと、同級生の影響で、それまで全く興味のなかったプロ野球を突然見るようになった年でしたw
でもそれがなかったら後に韓国に行く事もなかったんですけどねー。

トマソン!懐かしいです。
未だに外壁に黒い隣家の後がついている家を見ると、「あっ」と思いますw
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Lucyさん (YOKO)
2017-01-16 14:56:41
やはり同年代、トマソンには反応しますね~^^いまだにそういう目で街を歩いてしまうので、あの学会の功績(?VOW{の功績?)はすごいですね。我々の血肉になってるのでは?

私はたいして本も読まず、バイトと飲み会ばっかりやってたような気がします。(授業にはあまり出ず、委員会とかサークルの役員とかそんなんばっかやってて付き合いが多かった。)
「陸の孤島」と呼ばれるところに住んでいたので、都会に出るのはかなり大変でしたが、展覧会にはときどき行ってたかな。小劇場もブームでしたねぇ。

ワタシ的1986年の大ニュースは、自動車運転免許取得です!


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