いままでその存在はよく知っていたものの、一度も手に取って読もうという気にならなかった「苦海浄土 わが水俣病」。
ようやく読んでみようかと思ったのがつい最近のこと。今度水俣の水俣病センター 相思社へ行くことになったので、その前に読んでおかないとまずいのでは?と思ったのがきっかけ。
普段なら図書館で借りるのだけれど、休みの日まで待てないなと思って、ネットで電子版を購入した。これならスマホでもパソコンでも読めるし、実物よりも安い。
購入して早速ちらっと読んでみた。
!!!
なんと素直な素敵な文章だろう。
すぐに石牟礼さんの文章に引き込まれた。
忙しい中だったので、数ページしか読めなかったが、続きが読みたくてもどかしかった。
それほど本好きではないのか、本を読むのはおっくうに感じることが多い。読んでいくと楽しい、面白いと思うことが多いのだけど、エンジンかかるまではしばらくかかる。ましてや水俣病という重たいテーマの本なのだ。
「読むのが楽しみ」になるはずもないと思っていた。
が、この本はちょっと違う。
もう、ほかの人たちは知っていて、いろんなところでさんざ話されつくしているんだろうけれど、こんなに素晴らしい文章だったなんて!
と今更ながら感激している。
たいそう遅い出会いではあるけれど、出会えてよかったと思いながら、今読んでいる。
実はまだ3分の一くらいしか読んでないが。
大事に読むことにする。