昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(371)第三次世界戦争の可能性

2016-04-12 07:30:37 | なるほどと思う日々
 フジテレビBSのプライムニュースを見た。

 ゲストは佐藤優氏と山内昌之氏
 
 
 テーマは「混迷する国際社会を読み解く」
 
 北朝鮮の金正恩はミサイル、核兵器をちらつかせ、周辺を恫喝している。
 彼の頭の中はどうなっているのだ?
 彼は頭は悪くない、けっこう情報収集力もある。ただ、国家システムがよくない。
 一人天下で、バッファーになる組織も人物もいない。しかも無責任でいわば暴力団の親分みたいな者だ。
 核兵器やミサイルに血道を上げるのは中東など混乱する国際社会に対するビジネス戦略なのだ。
 
 ただ最近体形の変化が気がかりだね。
 ルイ14世の末期みたいに、体の痛みで国の舵取りどころではなくなり、滅亡へと追いやりかねない。

 中国の習近平は?
 大中華思想により「一帯一路」なんて大構想を掲げ国民の評価は高かった。
 
 しかし、南沙諸島埋め立て問題で周辺に敵をいっぱいつくり、金バラマキ作戦も壁にぶち当たってきたようだ。経済成長にも影が差し、最近虎やハエもという「反汚職運動」で国民をつなぎとめようとしているが、実情は親族や父親時代からの太子党の仲間たちはお目こぼしだ。 こんなコメントまで現れた。
 
 ついに中国も民主化の兆しか? などという見方もあるが、お二人によれば、「一般庶民の意見を全く封殺しているわけではない」という海外へのチラリズムで、国内向けには即、抹消している。
 そういえば新疆ウイグル自治区のニュースサイトにこんな記事が載ったことがある。

 2月19日に習近平が共産党機関紙人民日報、国営新華社通信、国営中央テレビを視察したときのことだ。
 中央テレビは「中央テレビの姓は<共産党>です。。絶対の忠誠を誓います。どうぞ検閲してください」という文字を大写しにした。
 早速「メディアは人民の味方で、真実を伝えるのが仕事ではないのか」などと書き込みが殺到したが当局によって削除されてしまった。

 ロシアのプーチンは北朝鮮や中国と違って、少なくとも民主的に選挙で選ばれたリーダーという自負がある。
 ただ、ロシアの選挙はアメリカや日本と違って、せいぜい候補者の中からより悪い奴を追い出すという選挙なのだ。
 今回例のパナマ文書の中にプーチンの名前も入っている。
 
 これに対する庶民の意識は「1兆円をくすねる立場にいながら、せいぜい100億円だ。汚い中ではキレイなほうだ」という感覚なのだ。

 それに北朝鮮や中国の空疎な国家経営とは異なり、プーチンロシアには現実的な国家戦略があるという。
 中東騒乱においてはアメリカ、EUなどと手を結ぶ強かさ。
 温暖化に伴い北極航路を基軸としたガスパイプライン敷設構想を展開しようとしている。
 
 西方でクリミアを断固として奪い、東方では日本と北方領土問題を片づけ(二島返還)この新たに開かれようとしている航路を活用し、、天然ガ供給で国際社会をコントロールしようという魂胆だ。

 なお、新たに気になるロシアが絡む東欧での動きがあるという。
 
 ナルゴカラバフ紛争だ。
 これが第三次世界大戦の引き金になりかねないというのだが・・・。
 (ちなみにアルメニアというのは世界でも屈指の武器ビジネス死の商人だそうだ。)

 この混乱する国際社会情勢の中で日本はいかに対応すべきか。
 
 
 <現実>と<理想>の狭間でわが国の役割を考えてみたい。
 





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