昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

有名人(49)男の魅力(18)プーチン

2012-03-04 05:18:44 | 男の魅力
 プーチン首相、北方領土最終決着に意欲
 
 3月1日、朝日新聞、タイムズ(英)、ルモンド(仏)など日欧の主要紙編集トップとの会見で明らかにした。
 

 メドベージェフ大統領が国後島への訪問を強行したことで冷え込んでいた日ロ関係に触れ、大統領への帰り咲が確実視されているプーチン首相は、「我々の関係のでこぼこをならし、前向きで建設的な対話に戻すべきだ」と語った。

 毀誉褒貶、大統領選に向けて国内では彼に対する反対運動も盛んであると聞いているが、すくなくとも今回の彼の日本に対する姿勢は評価できる。
 メドベージェフ大統領の、「何が悪いか」という北方領土問題への盗人猛々しいともいえる姿勢があり、それに対し何の確たる反論も出来ないまま問題を先送りしてきた日本の政治家の姿勢を見ていただけに、余計新鮮に受け止めた。

 しかも彼は、愛する日本の柔道用語を使って語っているところがにくい。
 

「柔道家は勝つためではなく、負けないために勇気ある一歩を踏み出さなければならない。我々は勝利ではなく、受け入れ可能な妥協、<引き分け>のようなものに至らなければならない」
「私が大統領になれば、一方に我々の外務省、一方には日本の外務省を座らせ、始めの号令をかけよう」

 不満を内在したまま、現状の異常な状態を先送りし続けてきた日本の政治家に警鐘を与えるものだ。
 もちろん彼らにはアジア太平洋に目を向けて経済進出を図ろうとする戦略がある。
 経済だけでなく、政治的にも急成長する中国は日ロ双方にとって気がかりな存在でもある。
 その辺も見据えて日本との協力を探る戦略であろう。

 日本の政治家もいたずらに建前を主張するだけでなく、少なくとも不条理な現状を先延ばしにすることなく、現実的に利を得る引き分けに持ち込むべく、日本サイドも始めの号令をかけなければならない。
 


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