昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(46)中島美絵子棋士をお迎えして

2011-12-05 05:23:35 | 三鷹通信
地元小学校の課外教室の特別企画、<親と子の初心者囲碁教室>が、昨日日曜日女流棋士中島美絵子二段をお迎えして行われた。
 
 中島プロは早々とお見えになったのに、開始10分前になっても子どもたちはぱらぱらとしか現れない。
 <何でも書いてみよう教室>で宿題を出したら一人しか参加者がなかった嫌な思い出がよぎる。
 ましてや今回は日本棋院のお手を煩わせ、プロにまでお出でいただいているのだ。
 スマイルクラブには素敵なご案内パンフレットまで作っていただいたのに・・・。
 
 校長先生やPTA会長もお出でになっている。
 思わず主催者のAさんと顔を見合わせてしまった。

 ところが開始直前になって続々と集まりだした。
 少し開始時間を遅らせたら親子合わせて目標の30名以上集まりホッとする。
 いつものメンバーは少なく、初めての子どもたちが多い。
 それと、同伴のお父さん、おかあさん、単独の大人たちが多い。
 
 中島プロは小学1年生から囲碁を始め、全国少年少女囲碁大会で5位入賞、全日本女流アマ選手権二連覇の偉業を引っ提げプロになられた。NHK杯囲碁トーナメントの聞き手も務められ、今でも衛星テレビでトーナメントの解説聞き手役としてテレビでもおなじみの素敵な方だ。
 大人の人の参加が多かったのはこのあたりに理由がありそうだ。

 中島プロは簡単な自己紹介から始まって、囲碁の基本を解説、そしてみんなにも7路盤を使って石の取り方などためしてもらう。そして実戦に入る。
 子ども同士、子どもと親、子どもと他人の大人、いろいろの組み合わせで始まった。
  

「ダメダメ、一度打ったら止めることはできないんだから!」
「だって、ちょっと試してみただけじゃない・・・」お母さんが子どもにたしなめられている。

「いやあ、キミ強いね。だけどここはこう打った方が石を取られないし、地も広がるだろう? そうそう理解が早いや。この子はすぐ強くなってぼくなんかすぐやられてしまうだろうな・・・」とおじいさん。

「初めてにしては呑み込みが早いわね。普通子どもの方が覚えるのが早いんだけど・・・」と先生に褒めていただいて照れているお父さん。

「ほら、キミの姿勢わるいよ。中島プロを見てごらん。姿勢がいいだろう? 姿勢がわるいと強くなれないよ」とサポーターのおじさん。

 実戦がひとしきり行われた後、黒板の盤に向かって子どもたちが二手に分かれて連碁を行う。
 手を抜いていた白の急所に手が入って、一気に白が形勢不利になる。
 次の白の打ち手がしばらく盤面を見ていたが、「負けました」と潔く宣言。
「普通、初心者は形勢が良いか悪いか分からなくてとことんまで打つものなのに、この子は形勢が読めるんですね。たいしたものです」と先生から講評をいただいた。

 最後に先生から立派な<修了証>と携帯囲碁盤のお土産を頂いて終了。
 
 みんな満足したかな?
  
 中島プロを囲んで反省会を行い、我々サポーターも充実した気分でした。
 中島美絵子先生、ありがとうございました。