マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

「北斗星」用客車:オハネフ250番代(JR東日本・北海道)

2015-09-12 00:40:00 | 国鉄・JR特急列車
「北斗星」用客車:オハネフ250番代(JR東日本・北海道)


寝台特急で比率の一番多い車両と言えばオハネ・ナハネといった中間車のB寝台となりますが、「北斗星」に限って言うとちょっと違いますかね。
もちろん、「北斗星」(特にJR東日本編成)でも開放寝台のオハネは連結されていました。しかし、編成両数が短い割に改造されたオロハネ・スハネ・オハ・オシといった車両の比が大きいため、JR東日本編成で開放オハネとオハネフの割合は3:3でほぼ同数、JR北海道編成についてはオール個室化から開放オハネが連結されないなど、オハネフの割合が非常に高い、ブルトレ史上でも珍しい例と言えます。

さらに形式で見ると、「北斗星」用の緩急車ではオハネフ24や14系スハネフ改造の車両も見当たらず、オハネフ25の100番代もない、ほぼオハネフ250番代オンリーとなっていました。その後に改造でオハネフ24500番代が誕生したこと既にお伝えしています。



昭和63年10月10日 「北斗星6号」? JR東日本編成

運転開始からそれほど経っていない頃。当初からヘッドマーク付きで運転されていたため、あまり後部を撮ることがありませんでした。

写真を大きしてみると、個室寝台はオロハネとオロネのみで、殆どが開放B寝台です。
牽引機のEF81もまだローズピンクのようです。



平成19年5月4日 「北斗星2号」 JR北海道編成

後部の列車写真を撮ったのがほぼ20年後。既に2往復化されています。



平成19年9月4日 尾久車両センター

待機状態の「北斗星」。
「北陸」との並びも過去物語。



平成21年7月4日 JR北海道

平成20年3月ダイヤ改正において「北斗星」は1往復化、後部に顔を出すオハネフ25は北海道編成のみとなってしまった。11号車(カニ次位)にはJR東日本のオハネフ25も連結されており、中間車の開放オハネ25へ連結されなくなった。
臨時「日光」とのすれ違いも懐かしい。



平成21年9月23日 回9502レ

EF651115が牽引する訓練運転列車。
ほとんどの場合、テールマークは「北斗星」が掲出されていた。



平成22年1月23日

上りの後部を捉えるには、常に逆光となるのであまり撮ることが無かった。



平成22年12月25日



平成24年2月5日 オハネフ255

冬の便りを乗せて上京する「北斗星」。オハネフはジャンパー・栓受けが沢山あるため、雪が絡まりやすい。


平成24年3月の改正から編成が逆向きになってしまい、さらに定期「北斗星」廃止によってオハネフ250番代が運用から撤退しまったため、良い条件で撮ることが出来なくなってしまいました。

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「北斗星」用客車:オロハネ24501(JR東日本)

2015-09-09 19:02:00 | 試験・事業車、配給、列車車両等
「北斗星」用客車:オロハネ24501(JR東日本)


「北斗星」用の寝台車両には、1形態1両というレアな車両がいくつか存在しました。
これは、当初の需要見込みを上回る利用者増により特に個室寝台を増備(改造による)したことによるところが大きな要因のようです。

1人用個室ロイヤルに関連した車両をいくつかご紹介してきましたが、東日本ではロイヤル+ソロのオロハネ25500に続き、ロイヤル+デュエットのオロハネ24550を増備、またこれと同時にやはり3・4号車への個室連結化に対応するため、ロイヤル+ソロのオロハネ24501の1両が追加改造により誕生しています。




平成20年11月22日 尾久車両センターにて オロハネ24501

運転当初に誕生したオロハネ25500はデッキ寄りにロイヤル室が配置された構造になっていましたが、オロハネ24501はJR北海道の車両と同様にロイヤル室を乗り心地の良いセンターに配置した構造となりました。また、ソロ室の構造も居住性が大幅に改善されたということです。



平成26年5月10日 回9501レ

1往復化後は予備車として待機することになり、訓練運転に使用されることも比較的に多く見受けられました。

これらの改造寝台車は突き詰めないと結構複雑であり、あまり個体には興味もなかったので今回様々な資料を見て改めて複雑さが分かりました。
このオロハネ24501は1番代1両の珍車でしたが、今回の写真整理で初めて知り、特に意識して撮影したわけではないですが、偶然にも2カットの写真を撮ってあったようです。


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「北斗星」用客車:オロハネ24550(JR東日本)

2015-09-07 00:16:00 | 試験・事業車、配給、列車車両等
「北斗星」用客車:オロハネ24550(JR東日本)


オロハネ24550は、JR東日本が受け持つ「北斗星3~6号」に2人用個室B寝台デュエットを連結することになり、平成元年6月に竣工したロイヤルとデュエットの合造車です。
運転開始当初から1・2号に連結されていたデュエットと形態を合わせるため、JR東日本としては初めてセンターにロイヤル室を配した構造となりました。

551~554の4両が誕生し、北斗星の臨時化後まで活躍しました。



平成21年11月14日 尾久車両センターにて オロハネ24552





平成24年11月10日 尾久車両センターにて オロハネ24551

車両公開時、やはりその構造から存在感が非常にあり、写真に収める機会がありました。



平成24年2月12日 回9501レ オロハネ24552

予備車があったことから訓練運転に連結されることも多く、定期列車では考えられない車端に連結されることもありました。

結局デュエットには1度も乗る機会がなかったため、同車も未乗のまま終わってしまいました。
ほぼ同形態ながらJR北海道車のデュエットはオロハネ25551~4番代となっており、さらに連番の555~8がソロとロイヤルの合造車となっているため、非常にややこしい存在でした。

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「北斗星」用客車:オロハネ25500(JR東日本)

2015-09-06 03:27:00 | 試験・事業車、配給、列車車両等
「北斗星」用客車:オロハネ25500(JR東日本)


オロハネ25500番代は、寝台特急「北斗星」運転開始に伴い製造された、上野口初の個室寝台を備えた車両です。※厳密にはオロネ24500が「ゆうづる」に先行使用されたので、1人用個室として初となります。
5・6号を分担するために3両がオハネ25からの改造により誕生しており、デッキよりにA個室ロイヤルを2室配置、反対側にB寝台ソロを12室設備していました。



平成21年11月26日 上野駅にて オロハネ25500

JR北海道でも同じコンセプトでオロハネ25500番代を製作しましたが、JR東日本のソロ併設に対し、デュエット7室の併設として構成が違っていました。
よって、このロイヤルの配置関係にある車両は東日本独自のものとなりました。



平成27年4月18日

登場時はオロハネが1両のみの連結となっていましたが、ロイヤルの人気からデュエットを併設したオロハネ24550番代が改造により誕生し、JR北海道編成と共通の編成スタイルとなっています。
写真は臨時化された後の「北斗星」となりますが、1編成にオロハネ25ソロ、オロハネ24デュエットが各2両、計4両の豪華編成となって最後の活躍となりました。

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「北斗星」用客車:オハ25500(JR東日本)

2015-09-04 02:06:00 | 試験・事業車、配給、列車車両等
「北斗星」用客車:オハ25500(JR東日本)


オハ25は、「北斗星」用として運転開始当初から連結された全室ロビーの客車です。
JR東日本の車両は501~504で、全てがオハネ25からの改造車となっています。
JR北海道編成では、フリースペースの供出としてミニロビー付きのスハネ25で対応していましたが、「北斗星3・4」号の編成共通化のために全室ロビーとしたオハ25を改造によって誕生させました。こちらは550番代(551)の1両のみとなっており、内装はJR東日本と全く異なるものでした。

ちなみに、ロビーカーとしてブルートレインに連結するようになったのは「はやぶさ」次いで「富士」が元祖であり、形式はオハ24700としてグレードアップ番号を使用していました。こちらは種車がオシ14とオハネ14となっているため、種車によってドアを備えるもの、備えないものと形態が大きく異なっていました。



平成23年1月16日 回9501レ

写真を撮った頃は既に「北斗星」が1往復化されてしまった後であり、JR東日本のロビーカーは全面撤退していました。
しかし、1両は廃車とせずに残されており、写真のように訓練運転にも使用されることが多くありました。



平成22年11月20日 尾久車両センターにて

予備車は尾久セ構内に留置されており、公開時にはこのように形式写真を撮ることもできました。
保留車ではなく予備車としての位置づけであり、災害等の大幅な遅れで上り列車の到着が遅れ整備が間に合わなくなった場合、これらの予備車を仕立てて営業に入ったことも何度かありました。この場合、編成はすべてJR東日本の車両となります。



平成26年3月9日 尾久車両センターにて

「北斗星」の定期が廃止となると、編成はすべてJR東日本で組成した1編成での往復に切り替わることになり、長らく休養していたオハ25の運用が復活することになります。
ミニロビーの狭いスペースしかなかった時代からすれば、ファンにとっても「待ってました!」と言ったところでしょう。

シャワー室を備えていることから、「北斗星」に乗った時には必ず利用した車両であり、思い出深い空間でもありました。

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