マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

EF58牽引:謎な客車列車

2019-10-19 22:37:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
EF58牽引:謎な客車列車


昔撮った写真はアルバムに整理しているために、そのシチュエーションというのはそれなりに覚えていますが、それでも良く観察すると記憶が曖昧になってしまっていたり、思い込みだったのが実は違っていたりと気付かされることがあります。
今回はそんな写真から1枚ご紹介いたします。



昭和53年10月頃? EF58牽引 東北本線 上り客車列車

ヒサシ付き小窓のEF58が牽引する客車列車で、光線状態と影の状況から16時くらい想像します。
スノープラウが装備されていないため宇都宮運転所のEF58であることは間違いなく、ナンバーも3桁となっていることから、102号機・152号機・153号機のいずれかと思われます。

当時、東北本線上野口では客車普通列車が終焉を迎える時であり、上りの定期客車普通列車は1本のみ。これ以外に2本が存在していましたが、いずれも回送で戻されていたようです。
当時の記憶として、この回送列車と思い込んでいましたが、連結された客車がオユ10(冷房改造車)+6連となっていることから、???となってしまったのです。

東北本線の下り客車普通列車は、いずれも荷物車込みで10~12連くらいの長い編成であったことから、車両のやりくりの関係で、このような短い編成はちょっと考えづらいのです。しかも、荷物車なしで郵便車のみというのも不自然。
考えられるとしたら、転属等に関連する回送(配給)も有り得ますが、良く見ると客車の窓がかなり開いていることから、営業中またはその折り返しとしか考えられません。※客車を回送する際は、雨の吹込みを防止するため、窓は閉めなければいけません。

急行サボは無く、行き先サボが挿入されている様子は判りますので、多客臨の急行列車でもなさそうですし、修学旅行臨としてはこの時間帯の上りは考えづらいし、高校生が乗っていれば必ず窓から顔を出したり手がぶら下がっている。まして、臨時列車に郵便車の運用を設けることも考えられません。

そんな考察をしていたら、何が何だか分からなくなってしまいました。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ
にほんブログ村