マル鉄・鉄道写真館

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国鉄 直流型電気機関車:EF58151(宇都宮運転所)

2017-11-18 16:48:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄 直流型電気機関車:EF58151(宇都宮運転所)


EF58シリーズ、今回は宇都宮運転所の151号機です。


151号機も新製配置は宮原機関区のようですね。
物心ついた頃には宇都宮に居たように思いますが、152号機や153号機が昭和50年前後の写真に写っているのに比較すると、151号機の写真は昭和50年代後半からしかありませんので、もしかしたらEF56やEF57の廃車補充で宇都宮に来たのかもしれません。



昭和57年10月頃 尾久駅にて EF58151牽引 12系客車

既に活躍晩年の頃となっており、Hゴム・デフロスタが装備されいます。
写真は12系6両を牽引しており、いくつかの窓が小さく空いているところから、大人の団体が乗った臨時列車と思われます。



昭和59年10月14日  東大宮~土呂間にて EF58151牽引 12系「くつろぎ」(再掲)

12系お座敷列車「くつろぎ」の登場時塗装編成を牽く151号機です。
定期列車の牽引は一部の夜行急行と荷物列車のみとなり、余力のあるEF58の残党は、当時活発に運転されていたお座敷列車等の客車列車牽引が頻繁に設定されていました。



昭和59年10月18日 宇都宮駅にて EF58151牽引 ホキ800工臨

宇都宮駅から日光線へ向け、夜間にバラスト輸送を行った際に起用された151号機です。
当時、貨車を牽くゴハチは全国的にも大変珍しかったため、局報(部内報)に運用を見つけたとには大変驚いたものです。勤務が非番の日だったため、このためにわざわざASA1600(現ISO1600)を買って出掛けて行きました。

中線から出発と思いきや、ホームでないところから出発してきたため、走行写真になってしまいましたが、そこはさすがにASA1600、見事にストロボ無しで止めてくれました。しかし、画像が大荒れでガッカリしたものです。



昭和60年1月5日 古河~栗橋間にて EF58151牽引 荷物列車

EF58が活躍する最晩年のシーン。
高崎二区のゴハチ撤退により、それまで上越形が牽引していた東北本線の荷物列車も宇都宮区のカマが牽引するようになりました。
荷物輸送の事業も斜陽化し、ご覧のとおり連結両数も非常に寂しくなっています。


宇都宮区の最後の精鋭として活躍してきた151号機ですが、全廃を前にした検査で台車か台枠に亀裂が見つかり、僚機が最後の活躍を続ける中惜しくも運用離脱、一足早く休車→廃車になったと記憶しています。


151号機

昭和33年 3月18日 東芝製 宮原機関区
昭和52年10月    転出 宇都宮運転所
昭和60年 4月15日 廃車 田端機関区(宇都宮運転所統合)