マル鉄・鉄道写真館

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国鉄 12系客車700番代(やまぐち号用)

2017-09-11 16:22:00 | 試験・事業車、配給、列車車両等
国鉄 12系客車700番代(やまぐち号用)


昭和54年8月に運行を開始したSL列車「やまぐち号」。
運行を開始した時代には未だ戦前の旧型客車も残っていましたが、煤煙対策やサービス提供面の問題などもあったようで、特別な場合を除いて12系客車が使用されてきました。




運転開始当初からオリジナルの12系客車が使用されていました。
乗車したことはありませんでしたが、特に外装・内装とも手を付けられていた様子はありませんでした。
その後(昭和62年?)、塗装を茶色に変更し、白帯が添えられ、この頃から山口線を訪問することがなくなってしまいました。

民営化後の昭和63年7月、12系客車がリニューアルされ、その際にレトロ調の外装・内装に変更されています。
編成単位ではなく各車両に時代コンセプトなどを持たせたため、統一性のない編成となりました。






山口線には行きませんでしたが、七尾線にC57+C56重連の臨時列車が走ることになったため、訪問したことがあります。
運転は平成3年で、この時は山口線用の12系レトロ調客車がそのまま使用されました。

編成美を欠くようなイメージでしたが、平成17年、両端を展望車に、編成のデザインが統一されるなど、再びリニューアルが実施されました。

それからまた12年が経ち、平成29年、なんとこの時代になって専用の客車が新造されることになりました。平成29年9月に車両は新製35系にバトンタッチし、これをもって長く続いた12系客車の運用が終焉を迎えることになりました。
そして平成29年9月7日、12系レトロ調客車5両は幡生工場へと帰らぬ路へ旅立ってしまいました。


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